学生服姿で登場。ミュージカル『弥生、三月』開幕直前取材レポート公開
林翔太主演のミュージカル「弥生、三月 –君を愛した30年-」が、いよいよ2022年4月21日(木)より東京・サンシャイン劇場にて開幕する。
本作は、連続ドラマ「となりのチカラ」をはじめ、「家政婦のミタ」「過保護のカホコ」など数々の大ヒット作品を生み出してきた稀代の脚本家・遊川和彦が監督を務め、2020年3月に公開された映画「弥生、三月–君を愛した30年-」をミュージカル化した作品。
本作で主演・山田太郎役に林 翔太。林の演じる山田太郎が、人生をかけて思う運命の人、結城弥生役に田村芽実。そして、太郎と弥生の親友であり、二人の運命を握る渡辺サクラ役を岡田奈々が演じる。また、ストーリーテラーとして重要な役どころとなる太郎の息子・あゆむ役を神里優希が務める。
演出には、Broardway Musicalからスポーツイベント、さらに近年ではオリジナルミュージカル「天国の本屋」や韓国ミュージカル「Smoke」の日本版の演出を手掛けている演出家の菅野こうめいが担当。
運命で結ばれた太郎と弥生の30年を、3月の31日間だけで切り取った激動のラブストーリーが、オリジナルミュージカル楽曲と共に、ピアノの生演奏で、舞台上で新たに描きだされる。
21日の初日を前に、同会場にて開幕直前取材会と公開ゲネプロが行われ、林 翔太、田村芽実、岡田奈々、神里優希が登壇し、意気込みなどが語られた。――初日を迎えるにあたっての意気込みをお願いします。
林「大変な状況の中ですが、稽古場でも皆で感染対策をしっかりしながらここまでやってくることができ、ようやく初日を迎えられることにひとまず安心しています。ここから千穐楽まで一公演も欠けることなくやりきることができるように、引き続き感染対策をしっかりしながらいいパフォーマンスをお届けできたらと思っています。」
田村「こういったコロナ禍でもここまでやってこれたことは、スタッフの皆様や応援してくださっているお客様のおかげだなと思っています。出演者4人とダンサーさん2人といった少人数でのミュージカルなので、ほんとに体力勝負になると思うんですけど、皆で心を一つにして千穐楽まで駆け抜けたいと思っています。」
岡田「私は自分にとって初めての本格ミュージカルへの挑戦なので不安がすごく大きかったんですけど、温かく丁寧に教えてくださるスタッフの皆さんといつも優しく接してくださるキャストの皆さんがいてくださり、ここまで無事に来ることができました。お芝居も歌もダンスもなんでもできる林くんが、いつも謙虚でいらっしゃるので、私も頑張ろうって思うことができ、そういった周りの環境に支えられて今日を迎えらえることができたことがほんとに嬉しく思います。」
神里「今回のミュージカルは僕にとって挑戦的な感じなので、ストーリーテラーという役割としても、お客様に丁寧にこの作品を導きながら千穐楽まで皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。」
―30年を舞台上で描くこということですが、いかがですか?林「これまでやってきた中で、一番長い期間を演じさせていただくんですけど、台本に書かれていない空白の部分がたくさんあって、そこをどういう風に埋めていくかという作業を稽古場で皆で話し合いながらやってきたので、いい感じに仕上がっているんじゃないかなと思います。」田村「母がちょうど私より30歳上なので、電話で母に取材しました。母が高校生の時はどんな高校時代を送っていたのかや、母が30代の時はどうだったのかとか。初めてお芝居をやるうえで母に取材をして、いつもとは違った方向から役作りや作品に対して向き合いました。」
――岡田さんは初めてのミュージカルに挑戦というお話もありましたが、今年は『AKB48グループ歌唱力No.1』で念願の優勝をされましたが、自信も出てきたんじゃないでしょうか?岡田「そこへの自信は意外と持てるものではなく・・(一同笑い)。すごい方々がいっぱいいるので(林の方を見て)、そこに追いつくためにとにかく稽古期間必死に喰らいついてきた感じなので、もうほんとに恐れ多いです・・・・」
――アイドルでの歌とミュージカルの歌は違いましたか?
岡田「全然違いましたね。演出家の(菅野)こうめいさんにも稽古初日で“君はアイドルシンガーだね”って言われて。(一同笑い)“そうなんです。普段アイドルなんです”ってなっちゃって(笑)。それくらいアイドルの歌い方と今回のミュージカルでの歌い方は全くの別ものなので、普段のアイドルの癖を抜くのがすごく大変でした。」
――歌の練習はかなりされましたか?
岡田「そうですね。ボイストレーナーさんにたくさん教えていただいて、きっとアイドルではない新たな姿をお見せできると思います。」
――神里さんは歌でストーリーテラーをされるという難しい役割もありますが。神里「そうですね。今までもストーリーテラーという役割をやったことはあったんですが、歌でやるというのは今回初めてで。いつもとは違った緊張感を持ちながら今日まで来ました。まだまだ最中なので本番を重ねるごとにより良くなっていけばいいなと思っています。」
―稽古場はどんな雰囲気だったんでしょうか?
岡田「私、あゆむ役の神里くんと、共演というか面と向かって喋るシーンが全くないんですけど、最後のカーテンコールで初めて目が合って・・」
神里「そうそう(笑)。」
岡田「“あ、どうもって”ってなるのが毎回笑ってしまいます(笑)。」
神里「ぼくは最初の方は3人と絡みがないので、楽しそうに稽古をされているのを見て・・」
田村「見過ぎて出番をとちってた時あったよね(笑)。」
林「何回かね(笑)。こうめいさんに怒られてた(笑)。」
神里「暴露しないでよ。」
(一同笑い)
――田村さんや岡田さんから見て林さんのどういうところに頼りがいを感じますか?
岡田「芽実ちゃんは絶大な信頼を持ってるもんね。」
田村「存在が歩く空気清浄機なので・・・(一同笑い)ほんっとにそこにいるだけで癒されるというか、落ち着く存在で。ほんとに癒される座長だなと思ってます!」
岡田「すごく優しいオーラを普段から纏っていて、稽古場に行くと“元気?”って聞いてくれたりとか。それがカッコイイって・・・」
林「うそでしょ(笑)。」
岡田「優しい!紳士って。」
神里「僕も聞かれます。」
岡田「一緒だ(笑)。元気?って聞いてくれるんですよね。皆に聞いてくれて皆の体調チェックをしてくれる優しい座長です。」
林「こういう時代なので体調管理をしっかりしないと(笑)。」
――座長として何か心掛けたことはありますか?
林「あんまり考えないでいましたけど・・なんだろう・・・それこそ皆とコミュニケーションを取ったりして。30年を演じるので稽古期間が1ヶ月あっても足りないような気がして、なるべく皆と話が出来たらなと思ってそこは気にはしてましたね。」
林「特にここ二人(田村と林)は、ほとんど出ずっぱりで意外と袖にはけても着替えたらもう出るみたいな感じで、水を飲みタイミングもないって言ってたもんね」
田村「水を飲むタイミングもないくらいに忙しくやらせていただいます。」
――そのために何かケアをしていることはありますか?
林「なんだろうな・・・でも、よくペットボトルの水を冷凍庫で冷やしってていうのを、僕がやってない時は(田村が)やってくれて、(田村が)やってない時は僕がやるみたいなのはあるよね。冷やしといたよって。」
田村「アイシングですね。そのペットボトルを首に当てて、声帯の筋肉を和らげるみたいなことはしてました。」
――学生服を着てみていかがですか?
岡田「年齢的には芽実ちゃんが23歳、私が24歳で・・・」
林「言わないで。」
(一同笑い)
岡田「学生ではないんですけど、でもなんか学生の気分になれるよね。」
林・田村「なれる」
岡田「違和感なくやれてます(笑)。」
――最後にお客様へのメッセージをお願いします。
神里「明日から始まりますが、演出のこうめいさんが稽古の序盤に、今回のテーマは“信じる力”だと仰ってくださいました。いいニュースが最近ない中で、ここに出てくる登場人物もまた悲しい出来事や逃げ出したくなる瞬間、葛藤とかいろいろあるんですけど、それでも過去を信じる力や、今を信じる力、未来を信じる力、自分を信じる力、相手を信じる力、そして愛を信じる力、というのを、観ていただいたお客様に受け取っていただいて、明日からの活力になってもらえたらいいなと思います。」
岡田「私が演じるサクラちゃんは、大好きな幼馴染の二人と年を重ねることはできないんですが、この高校生のピュアな気持ちをそのまま素直にお届けして、それが少しでも皆さまの心に刺さり、頭の片隅にサクラちゃんがいるような、そんな存在であれたらいいなと思うので、精一杯千穐楽まで努めたいと思います。」
田村「オリジナルミュージカルで、私たちはこの『弥生、三月』というミュージカルのオリジナルメンバーとして、ほんとに少人数でここまで稽古場と劇場を経て作品を作ってきました。稽古の休憩時間や稽古終わりに皆でいっぱいディスカッションを重ねて、たくさん稽古をして、ほんとに『弥生、三月』という一つのチームになったなという感覚があります。スタッフを含め誰一人欠けることなく千穐楽まで駆け抜けたいと思います。こういった状況下ではありますが、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。」
林「とにかく千穐楽までしっかりと感染対策をしながら、この作品のメッセージを皆さんに届けられたらなと思っております。では・・最後にいいですか?いきますよ・・・(太郎になりきって)“池袋サンシャイン劇場で、ミラクルゴールを決めてやるぜ!みんな!観に来てくれよな!!」
最後ポーズを決めて拍手が巻き起こる
林「(田村を指して)この人がやれって言うのでやりました(笑)。」
田村「やり始めた瞬間、パシャパシャパシャってすごいカメラのシャッター音が(笑)。」
岡田「さすがです!座長(笑)。」
©️ミュージカル「弥生、三月 –君を愛した30年–」/撮影:岩田えり
ミュージカル「弥生、三月–君を愛した30年-」は、2022年4月21日~24日 東京・サンシャイン劇場、4月27日~28日 京都・京都劇場、5月5日 愛知・名古屋市公会堂、5月7日~8日 大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。
公演概要
ミュージカル「弥生、三月 –君を愛した30年-」
【原作】 遊川和彦
【脚本・作詞・演出】菅野こうめい
【音楽】坂部 剛
【出演】林 翔太 田村芽実 岡田奈々 神里優希
kizuku 大倉杏菜
【ピアノ生演奏】安藤菜々子
【テーマ曲】「初恋」(平井真美子)
【日時/会場】
<東京>4月21日(木)~24日(日)サンシャイン劇場
<京都>4月27日(水)~28日(木)京都劇場
<名古屋>5月5日(木)名古屋市公会堂
<大阪>5月7日(土)~8日(日)サンケイホールブリーゼ
【チケット料金】全席指定 8,800円(税込)
【企画】エイベックス・エンタテインメント
【主催・製作】
東京:エイベックス・エンタテインメント/クオーレ/サンライズプロモーション東京
京都:エイベックス・エンタテインメント/クオーレ
名古屋:【主催】中京テレビ放送 【製作】エイベックス・エンタテインメント/クオーレ
大阪:エイベックス・エンタテインメント/クオーレ
【お問い合わせ】
東京:サンライズプロモーション東京:0570-00-3337(平日12:00~15:00)
京都:キョードーインフォメーション:0570-200-888(平日・土曜11:00~16:00)
名古屋:中京テレビ事業:052-588-4477(平日11:00~17:00 / 土・日・祝休業)
大阪:キョードーインフォメーション:0570-200-888(平日・土曜11:00~16:00)
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