「観るぞ!と思って来てほしい」中村倫也 主演 MUSICAL『ルードヴィヒ』本日開幕!開幕直前取材レポート&舞台写真到着!
中村倫也が主演を務める、MUSICAL『ルードヴィヒ ~Beethoven The Piano~』が、いよいよ10月29日より初日を迎える。ルードヴィヒにとって大切な存在として描かれる自立した女性マリー役の木下晴香、そして、もう一人のルードヴィヒや青年役の福士誠治らが出演する。
本作は2018年末~2019年にかけて、韓国で初演されたミュージカル。日本でもおなじみとなった『SMOKE』『インタビュー』『BLUERAIN』の作・演出家 チュ・ジョンファの新作として注目された作品となる。世界中誰もが知る天才音楽家であり、聴力を失ってなお音楽への情熱を注ぎ込んだ悲運の人・ベートーベンの生涯を、彼を取り巻く人物たちとの愛と影、喪失そして運命を、彼が綴った音楽とオリジナル楽曲で描く。主演には、ドラマ『凪のお暇』や『珈琲いかがでしょう』など数々の話題作に出演し、舞台『ヒストリーボーイズ』では第22回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞するなど、振り幅の広い演技で破竹の活躍を見せる中村倫也が青年期のルードヴィヒを務める。残酷歌劇『ライチ光クラブ』や『八犬伝』などで中村とタッグを組んできた河原雅彦が、日本版の上演台本・演出を手掛ける。また、訳詞を森 雪之丞が務め、よりドラマティックに作品を彩る。
初日を前日に控えた28日、公開ゲネプロと開幕直前取材が行われ、中村倫也、木下晴香、福士誠治、そして上演台本・演出の河原雅彦が登場した。
――いよいよ初日を迎えますがいかがですか?
中村:まだ現実感がないですけどね(笑)。緊張とかしてますか?
木下:まだしてないです。
中村:するタイプなの?
木下:します、します!(舞台に)出るまで舞台袖ですごく緊張するタイプです。お稽古も今までお仕事をしてきた中であっという間に終わった感じがしました。
中村:やること多かったしねえ。
木下:毎日目の前のことに必死に走ってたら今日になって・・でも初日を迎えられるこの状況がありがたいなって思います。
福士:ほんとにあっという間な稽古期間だったんですけど、密なお稽古をやらせていただいて・・・横に河原さんがいらっしゃいますのでもっともっとあると思うんですけど(笑)、まずは初日を開けて皆さまにどう受け取ってもらえるのか・・皆さまがどう反応されるかはご自由にというところもありますが、僕たちは変わらず一生懸命やっていきたいなと思っております。
―ー中村さんと福士さんは舞台初共演となりますが、いかがでしたか?
中村:前に話していたのは、人見知り度合いが似てるみたいなと。ほとんど人見知りがない二人です。だから遠慮することもないし、気を配り過ぎることもないっていう。
福士:いい意味で気を遣わないところもあるしね。
中村:うん。
福士:変なエピソードですけど、たまにコソっとボケるじゃない?そしたらボソッとすぐツッコんでくれる。
中村:フハハ
福士:それも僕は好きです。
中村:ンフフフ。ちょうどいいですね。
――中村座長さんはいかがでしたか?
中村:褒める時間だ。
福士:(笑)。まず自分であるんじゃない?
中村:中村座長・・今回あんまり座長らしいことはしてないんですよね。
福士:そんなことないですよ。
中村:そう?だってもう、みんな真面目でほっといてもやる役者ばっかりだから。自分の役がけっこうやることが多いし疲れる役なので、毎日毎日それを一生懸命にやっていただけで、まだ誰にも何も奢ってないですし。そのうち奢れと言われるのかもしれないですけど。
福士:ちゃんと背中見てますよ。
中村:うん・・うん・・(笑)。
福士:取って付けたコメントでごめんね!
中村:うん。もうちょっとあったんじゃないかな(笑)。
木下:ものすごく視野が広い先輩・・先輩・・なんか違うな(焦り)。言い方が・・
中村:いいよ。何言ってもいいよ。違うかったら炎上すればいいんだから(笑)。
木下:(笑)。すごくいろんな角度から作品のことを見てらしゃるということを感じる居ずまいというか、普段何を考えてらっしゃるんだろうということを常に観察をさせてもらっていたような稽古場でした(笑)。先輩で尊敬もしていますし、お芝居を見ていてもすごいなって思うんですけど、すごいなで終わらずにこっちまで悔しくなって「そこまでいきたい!」って引っ張り上げてくださるような、憧れで終わらないという新しい感覚がありました。
中村:いい子でしょ(笑)
――河原さんと中村さんとは7年振りのタッグとりますが、久しぶりにご一緒していかがだったでしょうか?
河原:倫也とはぼちぼち長い付き合いになるんですけど、いい意味で変わらずにすごくリラックスした感じで毎日稽古をやってきました。倫也とやるときって絶対にすごいもの・・・圧倒的にすごいものを作るということを僕は決めていて。だぶんそれは倫也もそんな感じだったから、具体的に話さなくても、今回もいい稽古が積めていました。この『ルードヴィヒ』という作品は、舞台俳優として全員が一皮二皮くらい自動的にむけないととても千穐楽まではいけないくらいの熱量熱く大変な演目です。でも、僕は全員を信頼していますし、とても素敵なものになっていると思います。
――役に対する思いをお伺いさせてください。
中村:やっぱりすごく音楽が大好きで、夢を持って夢に破れかけてまた夢を持ってという、波乱に満ちたといいますか、ほんとに魂を注いでいる人なんだなと日々感じながらやっています。そこまでいく情熱というものはなかなか普段僕がリアルに道を歩いている状態ではとても表現できないエネルギーなので、自分を奮い立たせながら少しでも誰もが知るベートーベンという人の残した思いやものや人を、少しでも説得力を持って立てるように頑張ろうかなと思っております。
福士:次僕ですか?何も考えてませんでしたね。
中村:うそつけ(笑)
福士:(笑)。ルードヴィヒの歳を召した役をやらせていただいているんですが、倫也も言っていましたが、音楽に魂を注いだ人の年輪を稽古中にいろいろ考えたり、話させていただいたりして、少しでも人の持つエネルギーというのかな。何かお客さんに届けばいいなと思っていますし、ベートーベンの描かれた曲を改めて聴かせてもらって、音楽の強さというものを感じているので、それを役にもらっていこうかなと思っています。ほぼ倫也と似ているところもありますが、魂を持ってこの役を最後まで演じ切りたいなという思いです。
木下:福士さんと子役の二人はいろんな役を演じられるんですが、私はマリーという一人の女性を演じさせていただく中で、彼女の中で変化していったことや時の流れをしっかり感じつつ、彼女の中で一貫として変わらないものを探していた稽古場でした。最初の頃は諦めるということを知らない、光の方しか向いていない人のイメージがあったんですが、お稽古をする中で河原さんに言葉をいただいたりしながら、諦めないという人でなく、諦めたことがあるからこそ諦めないという女性に今はなっているんだと。彼女が経験をしてきたことをたくさん想像して稽古場で積み上げてきたつもりですので、初日から千穐楽までもっともっと深めていけるように頑張りたいと思っています。そして、マリーのすべての原動力の源にベートーベンの音楽があるということを大切にして、フルパワーでこの作品に向かっていきたいと思っています。
――舞台を通して何か気を付けていることはあるんでしょうか?
福士:僕はけっこうお香を焚いています。心と身体を清めるじゃないですけど・・
木下:楽屋からいい香りがしてますよね。
福士:なんかリセットする気持ちでだいたい炊いてますね。
木下:普段、舞台のときは少食になってしまって公演の前はおにぎり一個が決まりだったんですけど、今回は舞台稽古中のお弁当を完食しています。今日のお昼も全部食べて・・(笑)。それくらいパワーを使っている作品なのかなってすごく思っています。
中村:喉のケアはもちろんしますけど、それくらいですかね。
――最後にお客さまへメッセージをお願いします。
河原:オリジナルは、韓国ミュージカルなんですけど、配役とかけっこう変わってるんです。倫也、3世代のルードヴィヒを演じてもらうようにしたり、福士くんは、本役はおじいちゃんルードヴィヒなんですけど青年をやってもらったりと変えたりしていて。劇場ももう少し小さい濃厚な劇空間の中で観せていたんですけど、今回劇場も広がったので、いろんな仕掛けを作ったり、配役を変えるというのも仕掛けのひとつなんですけど、いろんなエンタテインメントとして日本のオリジナル要素も多いので、その辺りも楽しんでもらえたらなと思います。韓国版をご存知ない方はこれがオリジナル版なので・・・・・僕は長々と何を話していたんだろう。
中村:フハハハハハ。疲れてる?
河原:疲れてる。
中村:フハハハハハ
河原:でも使ってくださいね。
中村:アハハ!でも使ってほしい(笑)。
河原:見どころ充分のエンタテインメントになっていると思います。ハイライトしかこのお芝居はないので。
中村:そうなんですよ。
河原:ハイライトしかないんですよ。可笑しいでしょ?だからほんとにカロリーが高いお芝居なんですけど、その分劇的が続くのでその辺も楽しんでいただけるんじゃないかと思います。
福士:今回、舞台を観に来てくださる方は、多少の覚悟を持って観に来てくださるといいかなと思っております。我々が舞台上で発しているエネルギーがお客さんに届いたときに、お客さんも多少の疲れや多少の疲労困憊をすると思います。たまに、「何も考えずに気兼ねなく観に来てください!」って言うこともあるんですけど、今回は、「観るぞ!」と思って、ベートーベンを、演劇を、ミュージカルを今日は観に行くぞ!という気合で観に来てくださったら嬉しいなと思います。楽しみにしていてください。
木下:個人的な話になってしまうんですが、こんなにエネルギーを放出する感覚を覚えているのは初めてくらいですので、観に来てくださるお客さまにとってもそう感じてもらえる作品になったらいいなと思って魂込めてお届けしたいと思います。是非、受取りに来てください。
中村:今回歌う曲が15曲くらいあるんですけど、どれもほんとに素晴らしくて耳に残ってすぐ覚えられる素敵な音楽が多いです。もちろん合間にベートーベンが残した音楽のフレーズが出てきたり、アレンジしたものが入っていたりするので、そういう“気付いたら楽しいぞ”というところも含まれていたりします。そして、これはいい意味でも悪い意味でも、ちょっと異常な人しか出てこないんですよ。なので、単純にそれを観て面白がっていただいてもいいですし、いい部分は刺激を受けていただいて、悪い部分は「でも、そういうことってあるかもね。人間って」とちょっとだけ寄り添って観ていただけるような話になるんじゃないかなと。そして、気が付いたらあっという間に舞台が終わってて、ちょっとボーっとしながら帰ることになるような舞台になるんじゃないかなと思っています。誠治くんも言ってましたけど、「観るぞ!」って思わないと開幕であわあわしちゃうかもしれないので(笑)、是非、観るぞと思って、貴重な時間とお金を費やしていただくので、少しでも何かを浴びていただけたらなと思います。
©MUSICAL「ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~」製作委員会/岩田えり
公演は、2022年10月29日(土)~ 11月13日(日)東京芸術劇場プレイハウスにて、11月16日(水) ~21日(月)大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、11月25日(金)・26日(土) 金沢・赤羽ホール、11月29日(火)・30日(水) 仙台・電力ホールにて公演が行われる。また、チケット好評につき、東京公演千穐楽及び、大千穐楽(仙台公演)にて、ライブ配信も決定。様々な種類のグッズ販売も。詳細はHPにて(https://musical-ludwig.jp/)
公演概要
MUSICAL『ルードヴィヒ ~Beethoven The Piano~』
ORIGINAL PRODUCTION BY ORCHARD MUSICAL COMPANY
MUSIC BY SOO HYUN HUH
BOOK BY JUNG HWA CHOO
【出演】
中村倫也
木下晴香
木暮真一郎
高畑遼大・大廣アンナ(Wキャスト)
福士誠治
【上演台本・演出】 河原雅彦
【訳詞】森 雪之丞
【日時/会場】
東京公演千穐楽及び、大千穐楽(仙台公演)にてライブ配信を実施予定。
詳細は公式HPへ(https://musical-ludwig.jp/)
<東京公演>
10月29日(土)〜11月13日(日)東京芸術劇場プレイハウス
チケット料金:全席指定 12,000円(税込)
主催:MUSICAL『ルードヴィヒ』製作委員会
お問合せ:公演事務局 https://supportform.jp/event (営業時間:平日10:00~17:00)
※お問い合わせは24時間承っておりますが ご対応は営業時間内とさせていただきます。
なお、内容によってはご回答までに少々お時間をいただく場合もございます。予めご了承いただけますようお願い申し上げます。
<大阪公演>
11月16日(水) 〜11月21日(月)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
チケット料金:全席指定 13,000円(税込)
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。
主催:サンライズプロモーション大阪
お問合せ:キョードーインフォメーション:0570-200-888(平日・土曜11:00~18:00)
<金沢公演>
11月25日(金)~11月26日(土)北國新聞赤羽ホール
チケット料金:S席 9,800円(税込)/A席 8,800円(税込)
主催:北國芸術振興財団、北陸放送、MUSICAL『ルードヴィヒ』製作委員会
共催:北國新聞社、石川県芸術文化協会
お問合せ:北國芸術振興財団 076-260-3555(平日10:00~18:00)
<仙台公演>
11月29日(火)~11月30日(水)電力ホール
チケット料金:全席指定11,000円(税込) /U-25チケット5,500円(税込)
※ご購入後の変更、キャンセルはできません。
※U-25チケットはご観劇時に25才以下のお客様を対象としたチケットです(ぴあでのみ取り扱い)。当日、身分証明書を必ずご持参ください。
主催:仙台放送
お問合せ:仙台放送 022-268-2174(平日11:00~16:00)
【公式HP】https://musical-ludwig.jp/
【公式Twitter】mu_ludwig