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「お客様に会えることが楽しみ」中川大志の初座長公演 音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』いよいよ開幕!

中川大志の初座長公演 音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』が、6日より開幕した。開幕に際し、同日、マスコミ向けのプレスコール及び取材会が行われた。

作・演出を手掛けるのは、舞台に映像にと縦横無尽の活躍を見せる倉持 裕。本作で初のシェイクスピア作品に挑む。舞台戯曲、演出、ドラマ執筆、ドラマ企画監修など分野を問わず活動し注目作を生み続けている倉持が、シェイクスピア屈指の人気作にして演劇史上もっとも有名なダーク・ヒーローを描いた『リチャード三世』の世界観を、昭和40年代の歌謡界全盛期に置き換えて、生バンドの演奏でエンターテインメント要素満点の音楽劇として進化させる。

主演は、本作が本格的な舞台に初挑戦で初座長を務める中川大志。醜い風貌と不遇な宿命を背負い、大衆芸能・歌謡界で悪逆の限りを尽くす主人公「鳴尾定」が、美貌の歌手「桜木輝彦」となり歌謡界を席巻するも、破滅の道へ突き進む、昭和歌謡版リチャード三世を熱演。「桜木輝彦」名義で歌手デビューも果たし、歌声の生披露にも期待が高まる。
共演には、松井玲奈、福本雄樹、浅利陽介、中村 中、山内圭哉、池田成志と、数多の舞台で活躍する超実力派たちが勢ぞろいしました。さらに福田転球、玉置孝匡、徳永ゆうき、中屋柚香、長田奈麻、香月彩里、四宮吏桜と手練れたちも集結。初座長となる中川を時には支え、時には惑わせ、『歌妖曲』の世界を創り上げる。

プレスコール後の取材会に、中川、松井、浅利が登場。初日に向けての意気込みなどが語れた。

ーー役柄と初日を迎える意気込みをお願いします。

中川:明治座は観劇や取材で何度か足を運んだことがあったんですが、一昨日初めて小屋入りをしてステージ上からの景色を見た時に、来たな!という思いと、明治座ヤバいな!という武者震いがして高揚感と緊張感に包まれた気持ちになりました。そしてお客さまが入った時にものすごいエネルギーがここに集結するんだと思うと今から本当に楽しみですし、ドキドキしています。あと、『リチャード三世』がベースになっているということで、身体が曲がった役になりますので、今下半身の方が筋肉痛で震えています(笑)。過去に『リチャード三世』をやってこられた先輩方がたくさんいらっしゃいますが、改めてすごいなと思います。この役はかなりヘビィーだなと思いながら、とにかく楽しみたいと思います。

松井:私が演じる蘭丸杏という役は、登場から最後までずっと人のことを恨んでいる執念深い女性になっています。ここから全48公演ありますが、一瞬の隙もないくらいずっと恨みのオーラを放ちながら舞台上に立っていたいなと思っています。

浅利:徳田誠二というチンピラをやらせていただきます。徳田は生きるか死ぬかの選択しかなくて、後ろに下がるとすぐに死が待っていると言いますか、とにかく前に進むしか脳がない義理人情に熱く、出会った人を大切にする、そういう人だと思っています。あと、明治座ってのぼりが立つんですね。“浅利陽介”ってあんなに大きく・・(中川に向かって)見た?
中川:写真撮りました。
浅利:撮った!?あれはやっぱりテンションあがりますね。そんなのぼりを作っていただけたというのはすごく嬉しいですね。
中川:(浅利の衣裳を差し)クリスマスヤクザです。クリスマス先取りです

――今回歌唱も披露されますが、歌に自信はありますか?

中川:自信がないですと言っちゃうと、この後の公演どうするんだって感じですけど(笑)、一年半前にボイストレーニングが始まりまして、少しずつですが自分の身体の変化というか、体格的なところや歌い方、喉の耐久性といったところを含めて成長を実感するところもありました。音楽劇ということで、生バンドも入った歌唱シーンが僕も含めて何曲もありますし、その楽曲が昭和のムードたっぷりで、世代の方はベースになっている曲やイメージする方を思い浮かべながら聴いていただけるのかなと思います。僕たちも改めてお芝居だけではなく、音楽の力とひとつになって歌の力で芝居のエネルギーが増しますし、また芝居のエネルギーが歌にも乗っていくことが音楽劇をやっていて楽しいなと思います。昭和のスター歌手という役なので一生懸命歌いたいと思います。

――桜木輝彦さんは誰をイメージされているんですか?

中川:いろんな方を融合しています。その世代の歌手の方の映像や資料を参考にさせていただいて、歌い方やパフォーマンスの仕方を取り入れながらやっているので、この人!というより、いろんな方をミックスしてオーラを放てるようにやっています。

――今回ご自身の名前がタイトルに入っていることへの思いは?

中川:作品名に自分の名前が入るのは不思議な感じがします。後にも先にもないんじゃないかなと思います(笑)。『中川大志之丞変化』ということで、舞台上よりも裏側が大変なことになっていますね(笑)。丞変化をする為に戦場のような。なのでそこはお客さまにもビックリしていただけたらなと思います。あまり僕自身は(名前が入っていることに対して)そこまで考えていないです。

――鳴尾定はどこのくらいで変身できるんですか?

中川:そこは企業秘密ということで(笑)。色々闇医者の力だったり、ちょっと大掛かりな手術が必要となってきますので、体に鞭を打って変身しております。

――今回、初座長となりますが、座長として意識していたことはありますか?

中川:演劇の先輩方がたくさんいらっしゃいますので、稽古からの一ヶ月半を振り返るとものすごくたくさん支えていただいて助けてもらってばかりでした。何より定と桜木が難しいキャラクターだったので、まずはそこをどうやって成立させられるのか、作り上げられるのかということに一生懸命取り組んできたという感じです。座長っぽいことはひとつもしてないですね(笑)。

浅利:伸び伸びしてましたから。分からないことは分からないと言いますし、いろいろちゃんと質問をしていました。座長らしさって、「こんな鯛のお寿司あるんだ!」っていう姿もありますけど(笑)、そういうところじゃなくて、ほかの役者さんとちゃんとディスカッションしながらお互いのキャラクターを話しながらシーンを作り上げていくことをしていたので、すごいなと側から見ていて思っていました。

松井:ひたむきに役と向き合っている姿を見ていて、すごいなと思っていました。ラストシーンの中川さんの姿を何度見ても心をグッと掴まれて何度でもこの芝居を見たいなと思いますし、中川さんの凄さを毎回感じています。

中川:松井さんが稽古場に茄子の煮浸しを作ってきてくださって。僕があまりにもコンビニのパンばかり食べていたもので、ちゃんとご飯を食べなさいということで松井さんやプロデューサーが心配になっておかずを作ってきてくださるという。そんな座長です(笑)。

――今回、家族を恨むというお話になりますが、最近恨んだことはありますか?

松井:猫を飼っているんですが、その猫が癇癪を起こして布団の上に粗相をしまして。それが連続したので愛情を与えきれていなかった自分を恨みました。稽古であまり家にいなかったので、猫が少し寂しがってしまって、ごめんねと。

浅利:昨日の舞台稽古で、自分の大事なシーンになぜか集中力が切れてしまってセリフが全然出てこなくて一発目に出そうとした言葉がまったく違う言葉だったということがありまして。それで家に帰って自分を恨んで、寝る前にウィスキーを一杯飲んで寝て忘れて今日ここに来ました(笑)。怖いですね。でも、舞台稽古の段階でミスっていて良かったなと、そんな風に自分に落とし込みました。

中川:最近ルーティンで楽屋でお風呂を溜めて浸かっているんですが、松井さんの楽屋が隣なんですよね。その隣からものすごく賑やかな音楽が聴こえてきまして・・凄いんですよ。何の曲なんだろうって思いながら、隣の松井さんの楽屋からの音楽がすごいうるさいっていうのを恨んでいます(笑)。
松井:小さくします!笑
中川:今日は何の曲だろうって思いながら、朝から賑やかだなと思いまながら・・
松井:申し訳ない・・!気分がクリスマスに向かっているので、ハッピーなクリスマスソングを流してるんですけど。
中川:嘘ですからね(笑)。恨んではないですから(笑)。そんな毎日です。

――お客さまへメッセージ

僕自身も舞台が初めての挑戦で稽古から未知のことだらけでした。ここから東京、福岡、大阪の48公演の旅が始まると思うと楽しみですし、何よりお客様と会えることが本当に楽しみです。お客さまあっての僕たちの仕事だと思いますので、お客さまとの時間を楽しみたいと思います。とにかく、一公演一公演楽しみながらお客さまと一緒にこの作品を完成させられたらなと思っています。是非とも、劇場に楽しんで観に来ていただけたらなと思います。

撮影:田中亜紀

音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』は、11月6 日(日)~11 月 30 日(水)まで東京・明治座にて、その後福岡・キャナルシティ劇場、大阪・新歌舞伎座にて上演。また、11月17日公演の模様が、全国の映画館でライブビューイングされることも決定している。詳細は公式HPにて(https://www.sanjushi2nd-2022.com/


公演概要
音楽劇『歌妖曲(かようきょく)~中川大志之丞(なかがわたいしのじょう)変化(へんげ)~』
作・演出:倉持 裕
出演:中川大志/
松井玲奈 福本雄樹 / 浅利陽介 中村 中 /
福田転球 玉置孝匡 徳永ゆうき 中屋柚香 長田奈麻 香月彩里 四宮吏桜 /
山内圭哉 / 池田成志
岩﨑巧馬 遠藤 令 金子大介 熊澤沙穂 鈴木サアヤ 鈴木智久 高澤礁太 藤森蓮華 南 誉士広 村田実紗
企画・製作:東宝/ヴィレッヂ
制作協力:明治座
日程・会場】
<東京公演>
2022年11月6日(日)~30日(水)明治座
チケット料金:S席[1・2階席]¥13,500、A席[3階席正面]¥8,500、B席[3階席左右]¥4,500 (全席指定・税込・未就学児童入場不可)
お問合せ:明治座チケットセンター:03-3666-6666(10:00~17:00)
主催:明治座
<福岡公演>
2022年12月8日(木)~12日(月)キャナルシティ劇場
チケット料金:S席¥13,500、A席¥8,500 (全席指定・税込・未就学児童入場不可)
お問合せ:キョードー西日本 0570-09-2424(11:00〜17:00 日曜日/祝日休)
主催:『歌妖曲~中川大志之丞変化~』福岡公演実行委員会
<大阪公演>
2022年12月17日(土)~25日(日) 新歌舞伎座
チケット料金:S席[1・2階]¥13,500、A席[2階左右]¥8,500、B席[3階]¥6,000
特別席[2階最前列]¥14,500 (全席指定・税込・未就学児童入場不可)
主催:ABCテレビ/新歌舞伎座
お問合せ:新歌舞伎座テレホン予約センター 06-7730-2222(10:00~16:00)
公式サイト:https://www.sanjushi2nd-2022.com
公式Twitter:@sanjushi_MTV