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「レイアのような生き方も素敵な形」青野紗穂が語る ミュージカル『ルーザーヴィル』の魅力

ミ井上瑞稀(HiHi Jets / ジャニーズJr.)が主演を務めるミュージカル『ルーザーヴィル』が、2023年3月5日より東京・大阪・広島・愛知にて上演される。
イギリス・ロンドンのウエストエンドで若者の人気を博した本作は、ロックバンドSon of Dorkのアルバム「Welcome to Loserville」の楽曲を用いたミュージカルで、“ヲタク”な高校生たちの日常や恋愛模様を明るくコミカルに描かれる。
今回plus aでは、町一番の金持ちで学内でも権力を持つエディ(山本涼介)の恋人・レイアを演じる青野紗穂さんのインタビューをお届け。学生時代に経験できなかった青春をここで謳歌したいと意気込む本作の印象や演じる役についてなど、おおいに語っていただきました。

――作品の印象をお伺いさせてください。

全てのキャラクターの個性が溢れていて、自分たちの持っている確固たる自信やこだわりを貫いているピュアな子たちが織りなす物語という印象です。自分が学生だった頃も周りからこんな風に見えていたのかなと思いながら、懐かしい気持ちと少し羨ましい気持ちになりました。

――青野さんはどんな学生時代を過ごされていたんでしょうか?

真面目な学生でした(笑)。放課後は歌のレッスンやお仕事に行っていたので、それこそいろんな人と出会っていろんなドラマがあったような学生時代ではなかったです(笑)。『ルーザーヴィル』では、いろんな人たちと化学反応を起こしながら大人になっていく様が描かれているので、同級生同士で刺激し合うことってすごく素敵だなという気持ちになりました。

――『ルーザーヴィル』で青春を取り戻すような感じですね(笑)。

存分に私の青春をここでやらせていただこうと思います(笑)。

――同世代の共演者の方も多くて楽しい現場になりそうですが、いつも稽古にはどんな心持ちで臨まれているんでしょうか。

こんなに同世代の方が揃うカンパニーは初めてなので緊張しています(笑)。稽古場がなるべくいい空気になるように心掛けているので、基本的にニコニコしています(笑)。お稽古も楽しいので。お互いのいい距離感を探りつつ、「稽古場に来ることが楽しい」「お稽古をする時間が楽しい」と思えるような空気作りはしていきたいなと毎回思っています。

――今回演じられる役についてお伺いさせてください。

70年代の女性が、この道を辿ることが幸せなんだという道を完璧に通ろうとしている女の子だなと思います。結婚して家庭に入ることこそ素晴らしい女性の人生と言われていた時代の中で、完璧に派手に生きようとしている女の子なのかなと。ティピカルな女性像に憧れていて女性としてのステイタスに目を向けた子なんですけど、そこも一貫していてすごく素敵だなと思います。

――ご自身と役がリンクする部分はありますか?

すごく勝気な女の子なのでそこは似ているのかなと思います。(笑)ただ、こういったお仕事をさせていただいていることもあって、レイアのような人生を目指したことがなくて。お仕事のことで頭がいっぱいだったので(笑)。だからこそレイアのような生き方も素敵な形だなという発見が多かったですし、自分も周りが結婚をしていく世代でもあるのですごくリアルに感じました。

――歌稽古が始まっていますが、実際に楽曲を歌ってみていかがですか?

どの曲が主題になってもいいくらい全部の曲がキャッチーで素敵です。ロックということもあって、登場人物たちが伝えたいものがストレートに乗っかっているので、一曲一曲に刺さる言葉が絶対に入っているなと。楽しい曲ばかりなんですけど、観終わったあとに何かしらの言葉が心の中に残っているんじゃないかなと思います。

――今回のポップ・ロックをどのように捉えていますか?

ロックを聴くことは好きなんですけど、あまり歌うことってなかったんですね。ただポップ・ロックが始まる頃の曲をそういえば聴いてこなかったかもしれないと思って。それこそ青春身を感じるので、どこか懐かしい気持ちがしました。ロック・ミュージカルって構えて来られる方もいらっしゃると思うんですけど、すごくスッと入る楽曲たちなのかなと思います。

――ウォーリー木下さんの演出も楽しみですね。

以前ご一緒させてもらった時は、総合演出でいらっしゃったのでちゃんと演出を受けるのは今回が初めてになります。演出と映像がすごい!という印象があって、記者会見でも少しお話をさせていただきましたが、第一印象とあまり変わらない方というか・・・演劇に対しての“変態さ”を感じるんです(笑)。すごくこだわりを持ってらっしゃる方なのかなと。どういう演出をされるんだろうという想像が膨らんでお稽古が今からすっごく楽しみです!

――共演者の方も皆さん今回初めましてですか?

そうなんです。すごく緊張します・・・。意外と人見知りなのでいつも様子を伺いながらお話をさせていただくんですけど(笑)。皆さん明るい方々ばかりで、記者会見でもお話しされているのを聞いて楽しくなりそうだなと思いました。。

――声優にも挑戦されていますが、声優の現場で得た経験で舞台にも生かせそうなことはありますか?

ミュージカルは体を使ってお芝居をしているんだなと改めて感じました。体を使ってお芝居をしている分、そこが制限されてしまうと何か違和感を感じるというか・・(お芝居を)していないように感じることがよくあって。でも声優さんたちは声でお芝居をされているので、立っている状態でも情景が浮かぶんですよね。なので、声と体でお芝居をすることがリンクしていけば、また新しいステップにいけるんじゃないかなと思っています。

――現時点でどんなミュージカルになるといいなと思いますか?

若いからこそカーストに縛られたり、自分のこだわりに縛られたり、今でもいろんなものに縛られている方っていらっしゃると思うんです。もちろん私もですが、そういうちょっとした重荷をおろして、自分は何がしたいのか、どういう人間になりたいのかということを振り返れられるような舞台になればいいなと思っています。

――青野さん、ありがとうございました!

■青野紗穂プロフィール
兵庫県出身。2012年、14歳でN.Y.アポロシアターのボーカルコンテストに出場し優勝。
その後2017年ミュージカル『RENT』にミミ役で出演してから、多彩な大作ミュージカルに数多く出演中!主な出演作に、『SOHO CINDERS』、『CROSS ROAD』、『ヘアスプレー』など。またアニメ「ワッチャプリマジ!」(ジェニファー・純恋・ソル役)では声優を務め、
活動の幅を広げている。
HP:https://avex-management.jp/artists/actor/AONOS
Twitter:https://twitter.com/SahoA_official
Instagram:https://www.instagram.com/sahoaono/

ミュージカル『ルーザーヴィル』STORY
時は 1971 年アメリカ。「負け犬」の名前がついた町「LOSERVILLE」で暮らす高校生のマイケル(井上瑞稀)はコンピューターヲタクで、世界初の「ネットワークを通したコンピューターメッセージ」(現代の E-Mail)の新技術を開発すべく試行錯誤を重ねています。SF ヲタクのルーカス(本髙克樹)をはじめとした個性豊かな仲間とともに、好きなことに没頭する日々ですが、エディ(山本涼介)やエディの彼女・レイア(青野紗穂)たちからはヲタクということをバカにされ、事あるごとに言いがかりをつけられ絡まれるのでした。
それでも夢に向かって奮闘していたマイケルですが、とある IT 企業へ不法侵入したことがバレてしまい、学校のコンピュータールームへの出入り禁止を言い渡されてしまいます。コンピューターがないと新技術開発などできるはずもなく途方に暮れるマイケル。そんな時、ホリー(高月彩良)が転校してきて…。

ミュージカル『ルーザーヴィル』は、2023年3月5日(日)~22日(水)東京・新橋演舞場、4月6日(木)~16日(日)大阪・大阪松竹座、4月20日(木)・21日(金)広島・上野学園ホール、4月26日(水)~30日(日)愛知・御園座にて上演。


公演概要
ミュージカル『ルーザーヴィル』
【脚本・音楽・歌詞】エリオット・デイビス&ジェイムズ・ボーン
【演出】ウォーリー木下
【翻訳・訳詞】福田響志
【音楽監督】NAOTO
【振付】梅棒
【出演】
井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズJr.)
本髙克樹(7 MEN 侍/ジャニーズJr. )
高月彩良

山本涼介
青野紗穂

【日程・会場】
<東京公演>2023年3月5日(日)~22日(水)新橋演舞場
【チケット料金】1等席 13,000円/2等席 9,000円/3階A席 5,000円/3階B席 3,000円/桟敷席 13,500円
<大阪公演>2023年4月6日(木)~16日(日)大阪松竹座
【チケット料金】1等席 13,000円/2等席 9,000円/3等席 5,000円
<広島公演>2023年4月20日(木)・21日(金)上野学園ホール
【チケット料金】S席 13,000円/A席 9,000円 ※未就学児の入場不可
<愛知公演>2023年4月26日(水)~30日(日)御園座
【チケット料金】S席 13,000円/A席 9,000円 ※未就学児の入場不可