• HOME
  • ニュース
  • 坂本昌行 主演ミュージカル『ザ・ミュージック・マン』開幕!囲み取材レポート公開!

坂本昌行 主演ミュージカル『ザ・ミュージック・マン』開幕!囲み取材レポート公開!

坂本昌行の主演ミュージカル『ザ・ミュージック・マン』が、4月11日、日生劇場にて開幕した。

本作は作曲家メレディス・ウィルソンと劇作家フランクリン・レイシーによって共同制作によって1957年に初演し、トニー賞を独占したブロードウェイ・ミュージカル。半世紀以上にわたり様々な演出バージョンが世界中で上演されてきた名作ミュージカルが日生劇場60周年イヤーの幕開きを飾る。

楽器セールスマンにして実は詐欺師の主人公ハロルド・ヒル教授を坂本昌行が演じ、12年ぶりに日生劇場に登場する。ハロルドが想いを寄せる図書館の司書のマリアン・パルー役には、元宝塚歌劇団花組トップ娘役花乃まりあ。ハロルドの古い仲間・マーセラス役には、昨年末15年間在籍したムード歌謡コーラスグループ「純烈」を卒業した小田井涼平がミュージカル初挑戦する。そのほか、ハロルドの同業者・チャーリー役には藤岡正明。町長の娘・ザニータのボーイフレンドであるトミー役には山崎大輝。町長の娘・ザニータには水嶋凜。リバーシティを治めるシン町長役には六角精児。町長の妻・ユーラリー役には森公美子。マリアンの母ミセス・パルー役は剣幸が務める。

初日前日の10日、公開ゲネプロ後に囲み取材が行われ、坂本をはじめ、花乃まりあ、小田井涼平、六角精児、森公美子、剣 幸が登壇した。

――まず役どころと本作への意気込みをお願いします。

小田井:僕はマーセラスという役で、主人公のハロルドと昔パートナーで仲間だったんだろうなという役どころです。今回、(コロナ渦になって)久しぶりに演者の皆さんがたくさんいるステージだと思うんです。お客様もコロナを気にせずにやっと舞台を観られるようになった最初の舞台と言っても過言じゃないくらい、たくさんの人でやっております。この作品をきっかけに皆さんがいろんな作品を観劇していただければいいなという思いでやらせていただいております。

:ミセス・パルーという娘と息子を持つ母親の役です。何よりも子供たちの幸せを考えている肝っ玉母さんに見えたらいいなと思っております。私は宝塚歌劇団出身で、こういった古き良き時代の往年のミュージカルを何回もやってきましたが、今回、その音を聴いているだけでもワクワクします。そして懐かしい感覚とお客様を巻き込むこの感覚のミュージカルがやっぱり好きだなと思いながらやっております。

花乃:私の演じるマリアンは、図書館の司書であり町でピアノの先生もやっている役どころです。最初は堅物な女性として登場するんですが、坂本さん演じるハロルドとの出会いによって変化してく様子がこの作品のひとつの見どころとなれば嬉しいなと思っています。音楽と子供たちの笑い声と、ほんとに楽しくて春にぴったりなミュージカルだと思います。私自身も楽しんで演じたいと思っております。

坂本:ハロルド・ヒルという役をやらせていただきます。行く町行く町で楽器や制服を売りつけてお金をせしめる詐欺師の役です。この作品は、『ウエストサイド物語』と同じ年にできたんですが、それを押さえてトニー賞を取られたミュージカルです。初めてこの作品に触れた時、僕自身「なるほどな」と感じましたし、観に来てくださったお客様に「なるほど!こういう素晴らしい作品なんだ」ということを感じ取っていただきたいと思います。

:ユーレイリーという役で、六角さん演じるシン町長さんと夫婦で二人の娘を持っております。私はこの作品を、1985年に野口五郎さんと戸田恵子さんと一緒にやらせていただいて、その時はお母さん役だったんですが、この夫婦の役が観ていて面白かったんです。その役が今回できてとても幸せでございます。町のおばさんでございますので、ピーチクパーチク早口のように喋っております。小さな町の出来事なんですが、小さな町にいらした詐欺師によってみんなが変わっていくという壮大なストーリーになっております。

六角:こういったオールドタイムなお芝居はやったことがなく、特にミュージカルの経験が浅いんですが、素晴らしい曲が多くて非常に楽しんでやらせていただいています。そして、田舎町にいる融通の利かない町長という役を厳めしい顔をしながら演じていることがとても楽しいなと思える毎日を送らせてもらってますので、お客様にもそれが伝わるようにやっていこうと思っております。

――演じる皆さまがとても楽しそうにされていて、稽古場の雰囲気がとても良かったんじゃないかと思うんですがいかがでしょう。

坂本:皆さんが音楽に乗せられて純粋に楽しんでいますし、何より子役の子たちがめちゃくちゃ楽しそうに稽古をやっているんですよ。「そんなに楽しいかな?」って思うくらい楽しそうにやっているので(笑)。それに引っ張られて僕らも楽しく稽古をさせてもらいました。

――皆さんからみて坂本さんの座長ぶりはいかがですか?

:素晴らしいですよね。
六角:そんなにコミュニケーションを発している人ではないんですよ。ただ黙々とお芝居の稽古をなさっていて。その姿に我々がついていこうという感じで。そういう無言の統率力とでも言いましょうか。そういった何かを感じました。
花乃:背中でみんなを引っ張ってくださる方で。拝見していても技術的なことはもちろんなんですが、ダンスでターンをした後の余韻やジャケットを羽織る仕草とか・・ご本人にもお伝えしたんですが、お衣裳の着こなしといったところが人生の年輪と言いますか、大人の男性の魅力が詰まっていて本当に素敵だなと思っています。
坂本:ありがとうございます!
(一同笑い)

――小田井さんは初めてのミュージカルとなりますが、いかがでしょうか。

小田井:初めてなので逆に言うと、あれこれやらなきゃというよりはとにかく目に飛び込んでくるもの耳に聴こえてくるものを楽しもうという感じでやっています。そして何より坂本さんが座長ですごく恵まれているなという風に思っています。WBCがありましたが、大谷選手やダルビッシュ選手を見ている感じで(坂本さんを)見ていますから、そういった統率力に助けられているところはものすごくあります。

――坂本さんから皆さんに声を掛けられたりしたんでしょうか。

坂本:六角さんが仰ったように、ほぼ声をかけずに稽古をやっていましたけど・・(一同笑い)、僕はどの作品もそうなんですが座長という意識があまりなくて。板の上に立っている人はみんな主役だと思っているので。たまたまやることが多くて自主稽古をやっているのを皆さんが見て、「ストイックだな」と思ってくださるんですが、僕はただの心配性なので(笑)。正直、僕的には座長という仕事は一切やっていないですけど、しっかり支えてくださる皆さんがいらっしゃるからなんとなくそうなっているだけで、皆さんに感謝しています。
:ウソウソ。ちゃんとやってます。
坂本:ありがとうございます!
:差し入れがいっぱい入ったりとか・・
坂本:そういうこと!?
(一同笑い)
森:ほんとに(ちゃんと)やってらっしゃいます。

――ちなみにどんな差し入れが?

:やっぱり食べ物が多いんですが、このご時世ですので個包装のものを・・
坂本:でも皆さん、差し入れをしてくださって、子供たちがすごく喜んじゃってバクバク食べてたら制限がかかって・・ね。
:1個までよ!ってね。
坂本:そうそう。お菓子だから。
小田井:保護者の方から家に帰ってご飯を食べなくなるのでって。
(一同笑い)
坂本:そんなアットホームな稽古場でした(笑)。

――坂本さんと小田井さんは同い年ですが、何かシンパシーを感じたことはありましたか?

小田井:お会いしたことがなかったので、初めましてのご挨拶の時に「同い年なんですよ」とお話をして、「そうなんだよね」って気さくに仰っていただいて。ただ、僕は坂本さんをテレビで見ていたので頑張ってタメ口で話すんですが、やっぱり途中から敬語に変わるんです。(一同笑い)。それを坂本さんは、「敬語はなしにしよう」って言ってくれて、僕も頑張って「坂本くん」って言うんですけど結局敬語に戻っていくという・今はそういう段階です(笑)。でも稽古場では役柄的にも交友のある関係だったんですが、(二人で)合わせるお稽古ってそんなに長くはやってないですよね?
坂本:やってないよね。
田井:ですけど、セリフとか役どころについてお互い思っていることをいろいろ相談させていただいて作り上げていったという感覚はあるので、そういう意味では本当に同級生ですね。ねぇ、坂本くん?
(一同笑い)
坂本:そうだよな。(小田井をじっと見て)
小田井:怖い怖い怖い!
(一同笑い)
坂本:でも、小田井くんも緊張している雰囲気はあるんですけど、この雰囲気だから話しやすいというのもあって自然と僕の中では距離が縮まっているので、芝居の話から全然違う話に発展していったりして非常に楽しい稽古の時間でした。

――舞台にちなんでこの中で一番騙すのが上手そうなのは?

六角さん:坂本くんは表情から真意を見出すことが非常に難しいんですよ。とても優しい人なんですが、表情に出して何かを形にする方ではないんですね。真実と虚実がないまぜになっている感じがあって分かりずらいんですよ。でもそこがいいところでもあるんですよね。だから僕は坂本さんを選びました。
坂本:六角さんはひとつのものに対して答えを何十通りも持っている感覚があるんですよね。一瞬セリフが飛んだ時も何かしら言葉を出すんですよね。そういうことを置き換えると、どんな状況でも適当なことを言って何とかその場をしのぐみたいな。そう考えると一番騙す人なんじゃないかなと(笑)。
:たしかに(笑)。
坂本:ありますよね。
:私、(今回で)二回目の夫婦なんですけど、それあります。
(一同笑い)

――お客様へのメッセージ

坂本:この古き良き作品『ザ・ミュージック・マン』。詐欺師というストーリー展開になっていますが、非常に心温まる、そしてちょっとほろっと目頭が熱くるなる素晴らしい作品です。ぜひ、皆さん劇場に足を運んでください。お待ちしております。

ミュージカル『ザ・ミュージック・マン』は、4月11日~5月1日まで日生劇場、5月6~7日まで愛知・御園座、5月13日~15日まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、5月20~21日まで静岡市清水文化会館マリナート大ホール、5月26日~28日まで福岡・博多座にて上演。


公演概要
『ザ・ミュージック・マン』
【脚本・音楽・歌詞】メレディス・ウィルソン
【原作】メレディス・ウィルソン&フランクリン・レイシー
【演出】ダニエル・ゴールドスタイン
【振付】エミリー・モルトビー
【出演】
坂本昌行
花乃まりあ 小田井涼平 藤岡正明 山崎大輝 水嶋 凜
六角精児 森 公美子 剣 幸 ほか

【日程・会場】
<東京公演>2023年4月11日(火)~5月1日(月)日生劇場
【チケット料金】 S 席:14,000 円 A 席:9,000 円 B 席:4,500 円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
【お問合せ】 東宝テレザーブ 03-3201-7777
<愛知公演>2023年5月6日(土)・5月7日(日)御園座
【チケット料金】 S 席:14,000 円 A 席:9,000 円 B 席:5,000 円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
【お問合せ】 御園座営業部 TEL052-222-8222
<大阪公演>2023年5月13日(土)~5月15日(月)梅田芸術劇場 メインホール
【チケット料金】 S 席:14,500 円 A 席:9,500 円 B 席:5,000 円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
【お問合せ】 梅田芸術劇場 06-6377-3800
<静岡公演>2023年5月20日(土)・5月21日(日)静岡市清水文化会館マリナート 大ホール
【チケット料金】 S席 14,000 円 A席 12,000 円 (全席指定・税込)
【お問合せ】 キョードー東海 052-972-7466
<福岡公演>2023年5月26日(金)~5月28日(日)博多座
【チケット料金】 A席 14,500 円 B席 9,500 円 C席 5,000 円
【お問合せ】 博多座電話予約センター 092-263-5555(10:00~17:00)
【製作】 東宝
【公式サイト】 https://www.tohostage.com/themusicman/