石川凌雅&前川優希、リアルカウントダウンを舞台上で!シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』インタビュー
世界に誇れる「日本人」そして「日本の歴史」を面白おかしくシュールに学べる舞台公演「祭シリーズ」。13回目の上演となる今年度は、「太平記」をモチーフに、足利尊氏、直義兄弟の愛憎や国家を巻き込んだ壮大な正義と正義の争いをミュージカルで描く。シリーズ初出演となる石川凌雅と、シリーズには4度目の出演となる前川優希に公演への意気込みや本シリーズならではの楽しみについて聞いた。
――シリーズ初参加となる石川さんですが、まずは本作への出演が決まったお気持ちをお聞かせください。
石川凌雅 まさか自分が出演できるとは思ってもいなかったのですごく光栄ですし、お世話になっている先輩方もたくさん出演されているので、身の引き締まる思いです。祭シリーズは、史実に基づいた物語ですが、コメディ的な面白さもあると伺っているので、自分がどういうエッセンスを加えられるのかなと楽しみにしています。
――前川さんは、4回目のご出演ですね。
前川優希 そうですね。昨年は2部のMCもさせていただきました。だからと言って「俺の庭だ!」という感じではないですよ(笑)。そんなことは言えないほどの先輩方がたくさんいらっしゃるので。このシリーズは、本当に手練れの役者が多いシリーズだと思いますので、その中でどう生き抜いていくかを、毎年考えさせられます。僕にとっては、挑戦の場でもあります。参加させていただくからには、全身全霊を注いで頑張りたいなという気持ちです。
――「俺の庭」ではないということですが、ぜひ、前川さんからこのシリーズならではだなと思うことや、このシリーズに出演する時の心得を教えていただけますか?
石川 聞きたいです!
前川 まず、大前提として、凌雅くんが“どっち”かによると思います。“どっち”というのは、僕に近いタイプか、松田岳に近いタイプです(笑)。がっくん(松田)は知っている?
石川 今回、初共演です。
前川 そっか。分かりやすくいうと、癖がある(笑)。だから、自分に癖があるなって思うタイプだったら、その癖を存分に出していけばいいと思います。逆に僕のように癖がなさ過ぎて、面白みがないタイプだったら、どうにか爪痕を残すために必死に頑張るしかない(笑)。
石川 (前川は)癖がないんですか? メイク中に話している声が聞こえてきて、めちゃくちゃ面白い人なんだろうなと思っていました。
前川 その言葉はすごく嬉しいけど、ただおしゃべりだっていうだけで、面白い人ではない(笑)。
石川 舞台上でもそうやって解放できるタイプなのかなと。
前川 いやいや。自分のことを自分で言う人間はあまり好きじゃないけど、でも、今までこのシリーズでご一緒してきた人たちを見ると、僕って真面目だなって思います(笑)。皆さん、勢いやノリに任せてやっているようで、自分の中できちんと筋も通っていて、真面目なものもしっかりとこなせるという人たちが集まっているので、本当にすごい人たちばかりなんですよ。
石川 本当に頑張らないといけないですね。ただ、お話を聞いている限りでは、肩肘を張るというのはまた違うのかなとも思いました。
前川 確かにそれはあるね。
――石川さんは、ご自身ではどんなタイプだと思いますか?
石川 僕も優希くんと同じで、自分を語るのは恥ずかしいんですが(笑)。あまり「普通」という言葉が好きじゃないので、いろいろなことに挑戦したいですし、興味があります。挑戦していくことを大切にしているので、そういう意味では普通ではない方向に行きがちではあるのかなと思います。お芝居に関してはまだ分かりませんが、挑戦できることは何でもやってみたいです。
前川 なるほど、なるほど。少し凌雅くんのことが分かってきました(笑)。
――ところで、今回、演出を原田優一さんが務めます。前川さんは、以前にも原田さんの演出を受けられたことがあると聞いていますが。
前川 一昨年もこの祭シリーズはミュージカルという形で原田さんが演出をされていましたので、その時に演出していただきました。僕自身、その時がミュージカル初出演だったのですが、とても楽しく演じることができました。実は、稽古に入る前は緊張していたんですよ。ですが、原田さんや共演者の方たちのお言葉や演出でリラックスできましたし、純粋に楽しんで作り上げることができました。役者が本業の方が出演もされながら演出をすることって、あまり多くないと思うんです。それがすごく心強くて、より近くで一緒にものを作っていけるような感覚があり、すごくいいなと思いました。
――石川さんは原田さんとも初めてですよね。
石川 そうです。初めてです。今回、広井(雄士)くんと(丘山)晴己さんくらいしか知っている方がいないんです。それから、ギターが好きでROLLYさんのYouTubeを昔から見ているので、今回、お会いできると思ってテンションが上がりました!
前川 僕は逆に今、凌雅くんが挙げたお二方はお会いしたことないんですよ。丘山さんは、色々な方と共演されているので、話では知っていましたが。あるイベントで入れ替わりになったこともあって、存分にイベントを沸かして帰っていったので、すごくパワフルでエネルギッシュで素敵な方なんだろうなと思ってました。やっとご一緒できるなと楽しみです。
――お二人も今回が初共演ですね。
前川 共通の知人がいるので、1回だけ、お会いしたことがありました。その知り合いがすごくいいお芝居をすると言っていたので、楽しみですし、負けてられないなと思っています。
石川 そう言われると緊張します(苦笑)。僕もご一緒するのはすごく楽しみです。初めて優希くんとお会いした時は共演することを知らなかったので、この作品の話はしなかったんですが、その時にSNSでは繋がりました(笑)。
前川 インスタとかX(旧twitter)で繋がっとこうと(笑)
――初共演、楽しみですね。
石川 はい! ミュージカルというので不安な部分も正直ありますが、この作品は普通のミュージカルともまた違うのかなと思うので、緊張し過ぎず、リラックスしてできたらいいなと思います。
――それから、このシリーズといえば、やはりレビューショーの2部です。
前川 やっぱりその話になりましたね(笑)。
――はい、ぜひ聞かせてください(笑)。歌って踊る2部もまた、見どころだと思いますが、前川さんはこれまでご出演されてきて、2部についてはどう感じていますか?
前川 大変です。楽しいよりも大変(笑)。
石川 え? 大変なんですね(笑)。
前川 本当は、すごく楽しいと言うべきなんだろうけど、これに関しては大変が先に来る(笑)。お芝居って、どうしても出演者とお客さんの間には、世界の壁があるじゃないですか? お客さんがステージに上がってくることはないし、物語に参加してくることはない。僕たちが表現して、それを観て、受け取っていただく。それが僕たちの仕事だと思うんですが、このシリーズの2部はその壁をなくしていく作業なんですよ。もちろん、お客さんが反応してくれるのはすごく楽しいんだけど…歌って踊るだけじゃないんだよ。…あのね、コントみたいなのをする。
――言っちゃいましたね(笑)。
前川 はっきり言いますよ、もう(笑)。きっと凌雅くんもやることになると思う(笑)。
石川 そうなんですね(笑)。先に言ってくれてありがたいです。
前川 そこが一番大変なんですよ。
――そうですよね、歌って踊るという経験は、皆さん、何かの機会にされてきていますもんね。
前川 やることが多い作品に出演させていただいたりもしているので、それが自分の力になっているという感覚はあります。
石川 なるほど。コントか(笑)。
――石川さんは、コメディやコントなど、お笑い要素のあるものは得意ですか?
石川 いや、見る専門です。友達のバースデーイベントで、その友達が書いたコントを一緒にやったことはありますが、それくらいしか経験はなくて。
前川 でも、そこまで考えてやることでもないんだと思います。自分の引き出しを開けるだけ開けて、それを放り出すという、作業なのかなと。
石川 それって、一番、役者の真価が問われるところじゃないですか。
前川 だから、年の瀬まで気が抜けないんですよ(笑)。表現者でいなければならないんだなという想いを、年の瀬まで背負わされているんです(笑)。
石川 浮かれてられないですね。
前川 でも、楽しいですよ。千穐楽を迎えた時、「楽しかったな。2023年も頑張ったな。2024年も頑張ろう」と思えると思います。
石川 今までしたことない経験ができそうですね。
前川 しかも、今年は31日の公演は20時に始まって、リアルカウントダウンが行われるんですよ。ということは、4時間も公演があるってことですが(笑)。
石川 4時間…でも、本当に今まで経験したことないことが経験できると思うので楽しみです。
――では、今年はこの舞台の上で年越しをされると思いますが、お二人の定番の年末年始の過ごし方を教えていただけますか?
石川 つまらない過ごし方だと思いますが…僕は、家にいて一人でテンションが上がってしまって、ソワソワしながらカウントダウンを待っているタイプです(笑)。それで、カウントダウンがラスト10秒になった時に目をつぶって、年が明けた時に、最初に何を見ようかと楽しみます。それがよくやっている過ごし方です(笑)。
――そのカウントダウンはテレビか何かを見て?
石川 そうです。テレビの音で年が明けたことを確認して。
前川 それって、最初に見るのは時計じゃないの? 携帯とか。
石川 昔は、好きなアニメのキャラを見るというのをよくやってました。グッズを出しておいて。
前川 『1年の最初に見たのは、これなんだ』っていうのにテンションが上がるんだ? 十分面白い人だよ、凌雅くんは(笑)。僕は、本当に面白みがないですよ。僕の家庭は、そもそも行事ごとで盛り上がらないタイプの家だったので、クリスマスも正月もきちんとやったことがないんですよ。昔から、年越しした瞬間に「明けましておめでとう」というくらいしかしてませんでした。なので、僕自身もそれほどこだわりはなくて。この4年は、祭シリーズに出ているので、5年前の記憶になりますが、その時は、何回も観ている大好きな映画を観ていたら、新年になっていました(笑)。気付いたら年を越していて、それはちょっとどうだろうと思って、意を決してコンビニに行って店員さんに「明けましておめでとう」だけ言って(笑)。勇気を出して言ったのに「うっす」みたいな雑な感じで返されて切なかったのが5年前の思い出です(笑)。
――そうすると、逆にこの公演に出ることで、年末らしい年末が過ごせそうですね。
前川 僕に日本人としての魂を教えてくれる素敵な作品です。凌雅くんも、今年は、年が明けて最初に見るものが、お客さんになるわけだから、それも素敵なことだよね。
石川 そうですよね。初めてです。舞台上にいるってことですもんね。より楽しみになりました!
取材・文 / 嶋田真己
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公演概要
シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』
脚本:池田テツヒロ
演出:原田優一
音楽:かみむら周平
出演:相葉裕樹/内藤大希/石川凌雅、松田岳、前川優希、井澤巧麻、広井雄士、井深克彦/丘山晴己/井澤勇貴、伊藤裕一、加藤啓/大山真志、辻本祐樹/原田優一/上口耕平/ROLLY/水夏希
日程・会場
2023年12月28日~31日 明治座