小野塚勇人×武藤潤×富永勇也 インタビュー公開
予想外の結末に驚愕する、至極の学園ミステリ・ミュージカル『ルームメイトと謎解きを』が、2023年11月18日(土)~11月26日(日)東京・サンシャイン劇場にて上演される。
若手作家・楠谷佑 原作による、『ルームメイトと謎解きを』(ポプラ社刊)をオリジナルミュージカルとして描く本作。全寮制男子校で起きた不可解な殺人事件の謎に、同室の迷コンビが挑む、青春ミステリー。
今回、主演の兎川雛太<ヒナ>役をWキャストで演じる小野塚勇人(劇団EXILE)と武藤潤(原因は自分にある。)、同じく主演・鷹宮絵愛<エチカ>役の富永勇也に話を聞いた。
――それぞれの役柄について「自分に正直でいたいということころは共通としてあるかもれない」(小野塚)
稽古を直前に控えた現点での役柄について、小野塚は「ヒナは、頭ではあんまり考えずに自分がパッと思ったことに対して誰よりも純粋に行動するような人だと思うので、その真っすぐな気持ちを持って演じたい」と力強く語り、「僕は、嫌なことは嫌と言うタイプなので、自分に正直でいたいということころは共通としてあるかもれない」と、役との共通点を明かした。
同じくヒナを演じる、武藤は「人のために動くことができる人。相手を信じることが大事だと思っているタイプで、まさに主人公。優しい心を持ちながら物語を動かしている姿をお客さまにみせられたら」と舞台への想いを吐露。自身が活動するグループにおいても「みんなが信頼し合ってLIVEができるので、僕自身も信じることはすごく大事なことだと思っています」と主人公さながらの言葉を放った。
エチカについて、富永は「最初は壁を作りがちではあるんですが、心を開いた相手に対してはすごく愛情を持って接するタイプなのかなと思っています。人間に対しては冷たい反応をしていたエチカが、次第にヒナに心を許すようになっていく。心を開いた相手には愛情を注ぐところに人間味を感じるので、そこを魅力的に演じられたらなと思います」と役の魅力を語り、「これまでも似たような役を演じたことはあるので、そこに新しい要素を付け加えていきながら自分の引き出しを出せたら」と続けた。
――今回の大きな見どころでもある歌唱シーン「お客さまに伝える気持ちで歌えたら」(武藤)
「ヒナとエチカは歌うパートが多いのでめちゃくちゃ大変な作業」と富永。武藤も「グループのLIVEでもこれほどまでの曲数はやらない(笑)」と楽曲の多さに驚愕するも、「歌詞に重要なキーワードが込められているので、お客さまに伝える気持ちで歌えたら」と歌への喜びに笑顔を見せた。そして小野塚は、「これまでも曲数が多いミュージカルの経験はありますが、今は、早くセリフを入れた自分に出会いたい」と意欲を見せた。
――Wキャストの見どころは、各々の役へのアプローチ
小野塚は「二人で同じ役をやるということは二人分の解釈が見られると思うんです。武藤くんと一緒に稽古が見られる環境であれば、お互いの演技を見て解釈の仕方や気付きを話し合いながら方向性を合わせて作っていけたらなと思います」と、これまでの経験を交えながら語った。対して、初めてのWキャストとなる、武藤は「どういう稽古になるのかも想像つかない」と不安を口にしながらも、「小野塚さんと一緒にどういう役にしていくかを考えながら、その中でもそれぞれの個性を出して“雛太”という役をいいものにしていきたい」と力強く語った。そして、二人の“雛太”を受ける、富永は「お芝居なので相手が変われば自然とこっちも変わってくると思うので、お二人の”ヒナ”を楽しみつつ、僕も何か与えたられたらいいなと思います」とそれぞれの雛太に出会える喜びを交えた。
――謎解きに不可欠な3人の「観察力」は?
全寮制男子校で起きた不可解な殺人事件の謎を解くには観察力が必要。普段から観察力はあるかを尋ねると、それぞれの個性が光った答えが返ってきた。
小野塚は「興味があることに対してはあります(笑)。例えば、好きな人が髪を切ったとかだったらすぐに分かるかもしれないけど、全員を見てるかというと・・見てないです(笑)」と笑いを交えながら、「もちろん稽古場ではみんなと仲良くやっていきたいですよ」と加えた。
続いて、武藤は「最近、街中で信号が青になるタイミングが分かるようになりました。青になるタイミングですぐ横断歩道を渡れる自信があります。観察力で!」と自信たっぷりに語る姿に、一同笑いが起こった。
そして、富永は「僕は、昔から無趣味で何事に対しても興味を持ってない人間だったんです。でも最近、気遣いの鬼のような友達ができて、その子がいろんなことに気付くというか。それを無理せずやれるんですよね。僕にないものを持っていてすごいなって。だから自分も何事にも興味を持ってやってみている最中です」と、現在進行形で観察力を磨いていることを明かした。
――お客様へのメッセージ「何度見ても楽しい作品に」(富永)
最後に、舞台を楽しみにしているお客様へメッセージをもらった。
小野塚「終盤の歌唱で、“この限られた時間の中でどう生きていくか”という歌詞があるんですが、ほんとにその通りだなと思って。この限られた稽古の時間の中でどこまでできるのかと、自分自身とも戦いながら観に来ていただいた方に元気になって帰ってもらえるような作品にしたいなと思っています。ぜひ、お楽しみに」
武藤「学園のお話なので、学生の方はもちろん卒業した方にも学生時代を思い出してもらえるような舞台にしたいと思っています。そして、謎を解く楽しさをこのミュージカルを通じて体感していただけたらと思っています。頑張ります!」
富永「ミステリ・ミュージカルということで、決まったひとつの結末がありますが、そこに至るまでのそれぞれの役の伏線や表情も楽しんでいただければと思います。何度観ても楽しい作品になると思いますので、ぜひ、劇場に足を運んでいただけると嬉しいです」
公演は、11月18日(土)~11月26日(日)サンシャイン劇場にて全12公演を予定。日程限定イベントでは、初日・楽日スペシャルカーテンコールや出演キャストによるアフタートーク。さらに、普段は見ることができない舞台裏を体験できるバックステージツアーも開催。劇場で巻き起こる謎解きミステリーをぜひ、体感してみて。