佐奈宏紀、アロマ演出取り入れた“灯る空間”で癒すライブ開催！「自分が”大好き”と言える仕上がりに」終演後インタビューも

俳優の佐奈宏紀が12月２日、東京・DDD AOYAMA CROSS THEATERにて自身２度目となるファンライブ「佐奈と灯る 〜君のcheekは⽕照る〜」を開催し、アンコールを含め全6曲を披露した。

佐奈は俳優として様々な人気作品に出演。BSフジオリジナルドラマ『CODE1515』、『戦国炒飯TV』（TOKYO MXほか）『BANANA FISH』The Stage （李月龍 役）、ちびまる子ちゃんTHE SAGE「はいすくーるでいず」（花輪和彦 （花輪クン）役）など多数出演。舞台『銀牙 -流れ星 銀』シリーズ、『Paradox Live on Stage』などでは主演・朱雀野 アレン 役を務める。

今回のレポートでは1部のライブの模様とあわせ、ライブ終了後の佐奈へインタビューを実施。ライブの感想のほか、大晦日開催「STAGE FES 2023-2024」に「Paradox Live on Stage vol.2」朱雀野 アレン役として参加を行うにあたり、意気込みや昨年のイベントの感想などをお届けする。

この日のライブは、タイトルにちなみリラックスできる空間を佐奈がこだわりを持ってプロデュースしたとの事で、ロウソクがステージ上に灯されたほか、アロマによる香りの演出などが行われる空間の中１stシングル収録「Natchi」で幕を切る。

心が弾むような佐奈の歌声と、ピアノを主旋律としたネオシティポップ調のアップチューンサウンドが混ざり合い、会場は一気に心地よいグルーヴ感で満たされる。
続けて優しく温かなバラード曲「夜風に」（1stシングル収録）が披露されると、先ほどとは一転、ふわりと優しい空気が会場を包み込む。

3曲目「星影とゆらり」（2ndシングル収録）は、刹那的なメロディに載せ、日常に起こる”奇跡的な出来事を、大切にしながら過ごして行きたい”という佐奈の想いやメッセージが込められているが、優しく静かなヴォーカルの中に、オーディエンスの心を揺さぶるような力強さも感じる事ができる。
続く4曲目「0時」（2ndシングル収録）では、リズミカルで疾走感のあるポップサウンドに載せ「二度と戻れない今の貴重さ」「前向きな未来を力強く信じる想い」を伝える。

そしてこの日は弾き語りで、新曲「灯火（とうか）」も初披露された。
この曲も「0時」に続く佐奈の想いやメッセージが詰まった１曲となっており、人生において様々な事が起こったとしても、ファン、そして過去や未来の自分からの応援がある事で、自身の心の”灯火“が消える事はないというエピソードを紹介しながら、本曲が”（聴いてくれる方の）心の灯りを消さず、温められるような1曲になれば“と明かした。

また合間にはゲストも登場。佐奈とトークを繰り広げるコーナーも用意された。
1部は「Paradox Live on Stage vol.2」で矢戸乃上 珂波汰 役を演じた土屋直武が登場。
佐奈は土屋を後輩ではなく「気の合う友人だと思っている」と語り、稽古場でのエピソードや一緒に食事に行った話などを披露した。また2人は「なぞなぞ」が好きで良く遊んでいたことも明かされた。

また「Paradox Live on Stage vol.2」の現場や稽古の様子のエピソードも披露し、「仲が良いけど、燃える戦友・部活のような雰囲気だった」と振り返る。
楽しくも、必死に稽古を全員が行う中、キャストたちは他のキャストのパフォーマンスを観た際、褒め合ったり、楽しそうに手を挙げて盛り上がっていた事を明かし「上しか目指していないから、余計な考えがない現場でもあり、雰囲気も良かった」と笑顔を見せた。

ライブ終盤の挨拶では佐奈のパーソナリティーが垣間見える温かな挨拶がファンに向けて行われた。
「触ってもやけどしない、温かい灯が心に灯ってほしい」と口にし、人として大切なのは優しさであり、自身のライブを通じて、今日、誰かに優しくできる温かいエネルギーが届いていたらいいなと思う」と笑顔を見せながら観客へ語り掛けた。

そして日ごろは役者として演じる人物を通じてメッセージを届けているが、歌は生身の自身で表現を行うので気恥ずかしさはあるが、心地よいことも明かし「皆さんの心に温かい灯を灯せるよう、これからも頑張りたいと思いますので応援を宜しくお願いします」と締めくくると会場からは優しい拍手が響き、この日のライブは幕を閉じた。

ライブ終了後の佐奈宏紀に直撃！独占インタビュー

―今回のライブの感想をお聞かせください。

ライブテーマの「灯る」という言葉の通り、言葉に表せないぐらい、とても温かい時間になりました。2回目のライブでしたので、より皆さんに楽しんでもらえるために何ができるかを考え、新たな試みも含めて試行錯誤しながらギリギリまでこだわりました。ライブで喜んでくださっているお客様の表情を見られた瞬間は、何よりも本当に嬉しかったです。またライブで初披露させてもらった新曲「灯火」「楽園」も、無事に皆さんに届けられて良かったです。これまでリリースした楽曲同様、今回も自信を持って自分が「大好き」と言える仕上りになったと思っているので、CD化を楽しみにして頂けたらと思います。

―これまで2枚のシングル、そして新曲も発表され精力的に活動を行っていらっしゃいます。今後アーティスト「佐奈宏紀」として目指したいこと、挑戦したい事をお聞かせください。

今回ライブの3部で2ndシングルのアレンジも担当して頂いた纐纈悠輔さんのギター演奏に乗せて「0時」と「灯火」を歌わせて頂いたんですが、研ぎ澄まされた素敵なギターの音色に、会場の空気が変わるのを感じたんです。さらにそのメロディに乗せて歌わせてもらったんですが、とても心地よくて楽しくて。「音楽って、本当に素晴らしいんだな」と改めて実感しました。オーディエンスの皆さんのスイッチが入って空気が変わる感覚、鳥肌が立つあの瞬間。今後、僕の歌や演奏でも、オーディエンスの皆さんを巻き込みながら、こうした空間を創り出せるようになっていけたらと思います。あと、これは直近の目標としては…。オリジナル曲を増やして、アルバム出したいです！！

―ありがとうございます。続けて今年の大みそかに開催される「STAGE FES 2023-2024」（通称ステフェス）についてお聞かせください。昨年も「Paradox Live on Stage」（通称パラステ）として出演されていますが、その際の感想はいかがでしたか？

初めて「ステフェス」に出演をしたのですが、他の作品の座長、キャストの方々と「ステフェス」を通して関われたことが、とても貴重でした！きっと他では経験できないことなんだろうな思いましたし、新しい1年を迎えるにあたり、とても刺激になりました。あと「ラブ米」の結束力すごかったですね…！楽しくなってしまい、僕も途中はしゃぎ過ぎてしまいましたが…安心してください！ズボンは無事でした。笑

―（笑）様々な作品のキャストが集結するので、思わぬ事態が起こるのも、「ステフェス」ならではの魅力ですね。では最後に「Paradox Live on Stage vol.2」朱雀野 アレン役として参加をされる今年のステフェスに対する意気込み、楽しみにしていることをお聞かせください。

まず「パラステ」のメンバーと久々に集合できることが今から楽しみです！！今年は2度目の参戦になるので、僕たちパラステがステフェスを引っ張りますよ！色々な作品のファンの方がいらっしゃいますが、会場を「パラステ」の音楽で１つにして、より一層盛り上げたいと思ってますので、僕たちの熱量に負けず、皆さんも盛り上がる準備をお願いします！2023年ラスト、ぶち上げていきましょう！よろしくお願いします！

撮影：HIROimo
取材・文：佐藤 早雪