舞台「銀英伝 第二章」を振り返ろう♪
大人気作家・田中芳樹氏によるSF小説「銀河英雄伝説」を原作とする舞台の新シリーズ「銀河英雄伝説 Die Neue These」。
その待望の新作「銀河英雄伝説 Die Neue These ~第二章 それぞれの星~」が、今年5月~6月にかけて東京・大阪にて上演されました。そして、早くも「第三章」の上演が今秋に決定!
そこでplus aでは、第二章の振り返りを兼ねて、初日に行われたゲネプロの様子をお届けします。
会場となったのは、Zepp DiverCity (TOKYO)。ライブ会場ならではのこだわり抜かれた音響と、壮大なスクリーンで表現される迫力たっぷりの映像も合わさり、臨場感あふれる「銀河英雄伝説」の世界観を存分にお届けします!
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物語の舞台は、今から数千年後の未来。宇宙まで拠点を広げた人類が銀河帝国と自由惑星同盟の2つに分裂し、対立を続けていたなかでラインハルト・フォン・ローエングラム(永田聖一朗)、ヤン・ウェンリー(小早川俊輔)が現れ、それぞれの運命が動き出すーー
2018年10月に上演された第一章では、アスターテ会戦でお互いの存在と才覚を認めあった銀河帝国軍のラインハルトと自由惑星同盟軍のヤン・ウェンリー。
第二章では、そんな2人がそれぞれ歩みだした道が描かれました。
▼「常勝の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラム率いる銀河帝国軍
指揮官として厳しい表情を浮かべていることが多いラインハルトの、珍しく柔和な表情が観られるシーンも。
ラインハルトと姉・アンネローゼ(杉本有美)がキルヒアイスと知り合い、やがて姉が抗うことができない運命に翻弄されていく過程が回想シーンで描かれます。
幼き頃のラインハルトの決意、そしてそんな彼の夢物語のような野望に付いていくと決心したキルヒアイス。
▼「不敗の魔術師」と呼ばれるヤン・ウェンリー率いる自由惑星同盟
相変わらずののらりくらりとした食わせ者感を漂わせているヤン(小早川俊輔)
アスターテ会戦での功績のおかげか、それとも功績のせいとでも言うべきか。同盟軍はヤン(小早川俊輔)を少将に昇進させ、これまで数個艦隊をもってしても攻略できなかったイゼルローン要塞の陥落を半個艦隊で行うことを命じます。
この無理難題とも思える任務のため、ヤンのもとには新たに副官としてフレデリカ(福永マリカ)やローゼンリッターの連隊長シェーンコップ(大高雄一郎)らが集います。
キャゼルヌとアッテンボローのコンビネーションの良さも魅力
そんな緊迫した物語に、キャゼルヌ(米原幸佑)やアッテンボロー(伊勢大貴)とのやり取りは、どこかホッとさせてくれます。
ホッとすると言えば、もちろん和めるシーンとしておなじみのヤンとユリアン(小西成弥)もお楽しみに。
ヤンの功績を自分のことのように喜ぶユリアン
▼新キャラクターの登場
新キャラクターといえば、銀河帝国軍にも強烈な個性を放つオーベルシュタイン(藤原祐規)がついに登場。
前作には声のみの出演だったオーベルシュタインがようやく今作で観ることができました。底の知れぬ不気味な彼の様子を、ひと言も発せずただそこに立っているだけで表現してしまう姿に、恐怖感を抱く観客が続出したのではないかと思います。
今後、同軍の“双璧”であるロイエンタール(畠山遼)やミッターマイヤー(釣本南)、そしてラインハルトやキルヒアイスらとどんな展開が待っているのか。
無二な親友である2人の関係性にも注目
▼宇宙を感じる観劇体験を
長い間、様々なメディアで愛されている『銀河英雄伝説』。壮大な物語ゆえ、初心者にとってはどこから触れたらいいか分からなかったりもしますが、本作は初心者にもとても優しい構成となっています。アニメのオープニング同様にナレーションでしっかり解説が入るうえに、前作の振り返りもしてくれます。
銀河帝国と自由惑星同盟の戦いやそれぞれの関係性が、映像や音楽を交えて描かれます。
なんの心配もせず、客席に広がる宇宙空間を堪能していただけること間違いなし!
サブタイトルである「それぞれの星」の通り、対立する2つの星のおのおの関係性が深堀されているので、どちらの星にも感情移入しやすくなっています。それぞれの想いと宿命を背負ったラインハルトとヤンが、この後どんな物語を繰り広げるのか。10月に上演される第三章が今から待ち遠しい!!
【公演概要】
舞台「銀河英雄伝説 Die Neue These」 第三章
【原作】 田中芳樹「銀河英雄伝説」シリーズ(創元SF文庫刊)
【演出】大岩美智子
【構成・監修】高木 登
【脚本】米内山陽子
【出演】
<銀河帝国> 永田聖一朗/加藤将/畠山遼 釣本南/藤原祐規
<自由惑星同盟> 小早川俊輔/米原幸佑 伊勢大貴 小西成弥 碕理人 汐月しゅう/大高雄一郎 福永マリカ
平川和宏 稲田恵司 海部剛史 川上和之 堤匡孝 谷戸亮太 大力 中村哲人 冨田佳孝 ほか
【日時・会場】
<東京公演> 2019年10月24日(木)~27日(日) Zepp DiverCity(TOKYO)
<大阪公演>11月2日 (土)・3日(日)Zepp Namba(OSAKA)
【チケット料金】 全席指定 8,800円(税込)/全席指定2回通し券 16,400円(税込) ※全席指定・未就学児童入場不可
【公式HP】 http://www.gineiden.jp/
【公式twitter】@gineiden_stage