ミュージカル『燃ゆる暗闇にて』いよいよ開幕!初日前会見レポート公開
スペイン戯曲名作を韓国が世界初ミュージカル化したミュージカル『燃ゆる暗闇にて』が、10月5日(土)より東京・サンシャイン劇場にて開幕する。初日を前日に控えた4日、公開ゲネプロと初日前会見が行われ、主演の渡辺碧斗、ダブルキャストの佐奈宏紀と坪倉康晴、壮一帆ら全キャスト11人が登場した。さらに、舞台写真も公開。
本作は、スペインの巨匠と言われる劇作家“アントニオ・ブエロ・バリェホ”の傑作、『燃ゆる暗闇にて』。盲学校を舞台に、とある転校生が来たことで起こる変化を軸に、「幸せ」についての真意を問い、多くの人の共感を呼んだ。そして昨年、韓国ミュージカル界における名コンビ、演出のソン・ジョンワンと作曲・音楽監督のキム・ウニョンにより、新作ミュージカルとして生まれ変わり、満を持して日本版として初上陸する。
出演は、渡辺碧斗、佐奈宏紀と坪倉康晴のWキャストの主演3名。熊谷彩春、コゴン、高槻かなこ、雨宮翔(GENIC)、松村優、菅原りこ、日髙麻鈴、そして壮一帆。
初日前会見では、それぞれより意気込みが語られた。
ーー渡辺さんから初日に向けての意気込みをお願いいたします。
渡辺 今回の舞台は先生役の壮さんに見守ってもらいながら、同年代のメンバーと1ヶ月一緒に作り上げてきて僕自身みんなに支えられた部分もたくさんありました。稽古場でやってきたことをそのまま精一杯出せればいいなと思います。
佐奈 一筋縄ではいかない脚本に、キャスト全員が一丸となって立ち向かって作り上げてきました。たくさん伝えたいことがありますが、なかなか一言ではまとめられない作品ですので、是非劇場で観て、感じて、何か持ち帰ってもらえたらなと思います。とにかく魂や苦しみ、すべてを燃やして千穐楽まで突っ走っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします!
コゴンさん一人が拍手をして一同笑い。
渡辺 俺のときなかった(笑)
コゴン あああ・・ごめんごめんごめん(焦)
(一同笑い)
坪倉 稽古場からみんなで一丸となって作ってきました。僕自身ダブルキャストが初めてで、今回は佐奈ちゃんとイグナシオをダブルキャストでやらせていただくんですが、また違ったイグナシオが見られると思います。また違った風景が見られるんじゃないかと思っておりますので、ぜひ二人のイグナオシを観ていただければと思います。僕の本番は明後日となりますが、僕自身頑張ります。最後までよろしくお願いします。
熊谷 壮さんをはじめ、ほんとに素敵なキャストの皆さんと一丸となって作り上げてきました。同年代の方が多くて、稽古後も“放課後”なんて言いながらみんなで残って練習に励んだ1ヶ月だったので、稽古場で頑張ったものをぜひ、観ていただけたらなと思います。本当に毎回全く違う化学反応が起こるので、自分自身ドキドキを忘れないで千穐楽まで駆け抜けられたら嬉しいです。
壮 今回は私1人、だいぶ年上ということでみんなを見守る先生役です。 顔合わせから今日まで、毎日毎日みんなの上がっていくボルテージや技術、そして作品にかける想いというものがとても前向きで、私自身みんなに背中押してもらうことが大変多かったような稽古場だったと思います。この勢いのまま千秋楽まで、みんなをちゃんと愛していい学校の先生でありたいなと思っております。
コゴン 今回の作品はキャストのみなさんと頑張って準備してきたので、明日から本番なんですよね?とても緊張していますよ(笑)。
(一同笑い)
コゴン 最後まで自分が演じるミゲリンと友達とのケミストリーでいろんな姿をお見せできる機会になるじゃないかなと思っておりますので、ぜひ劇場でお待ちしております。
高槻 私自身、初めてのミュージカルへの挑戦になるんですが、難しい楽曲もあったりしたんですが、本当の学校の生徒たちのようにみんなで一生懸命練習して取り組んできました。 私たちは目が見えない生徒の役ということで、舞台上では私たちも音を聞きながら耳を立てながら頑張って演じていますので、ぜひ観に来ていただいた皆さまに私たちの姿を目と耳で焼き付けてほしいなって思っています。 楽しみにしていてください。
雨宮 初日から千穐楽まで心を燃やして頑張りたいと思います。大変なこともありましたが、キャストの皆さんと手を取り合い、僕も足搔きながらここまで一生懸命作ってきました。楽しにしていただけたら嬉しいです。ありがとうございます。
松村 この作品はすごく繊細で難しい部分もたくさんあるので、みんなとコミュニケーションを取りながらいっぱい話し合って作ってきました。自分の思う個性や正義がどの人物もはっきりしてるので、誰の目線で観ても違った感覚で楽しめる作品になっていると思います。いろんな人の視点で観ていただけたらすごく面白く感じてもらえるんじゃないかなと思いますので、よろしくお願いします。
菅原 この作品はとても頭を使う作品で、私は脳みそが柔らかい方ではなく硬い方だと思うので、今回はちょっと・・難しかったんですけれども・・(一同笑い)皆さんと一緒に力合わせて間に合ったので・・(一同笑い)
佐奈 いい感じだよ(笑)。
菅原 麻鈴ちゃんとも一緒に力を合わせてたくさんお話をさせていただいて、頑張ってまいります。(一同笑い)最後まで頑張ります。
日髙 今回、このカンパニーの中で私は最年少になるんですが、この作品はものとても難易度が高くエネルギーがあり、そして難解の物語だなって思ってすごくプレッシャーを感じていました。でも稽古が始まって、キャスト皆さんが本当に温かくてその優しさに支えられて、一ヶ月の稽古を100パーセントで挑むことができました。11公演という短い公演期間ではありますが、全力でこの物語を皆さんに届けられたらいいなと思っています。 最後までよろしくお願いいたします。
――この日のゲネプロでは佐奈さんのイグナシオでしたが、坪倉さんのイグナシオとの違いをキャストの皆さんはどのように感じられていますか?
全員 えええーー
佐奈 怖いなあ(笑)。
高槻 私はセクシーだなと思ってます。
全員 どっちが?どっちが?
高槻 坪倉さん
坪倉 そうなんだ
高槻 (佐奈さんは)ワイルド。
佐奈 です!
(一同笑い)
渡辺 俺もちょっと似ているかもしれない。稽古場での印象になっちゃうんですけど、柔(坪倉)と剛(佐奈)って感じ。
全員 ああああ。
渡辺 柔らかい感じとパワーって感じはしました。
――作品の中でも先生としていろんなシーンを見られている壮さんからみての見どころを教えてください。
壮 今回の特色のひとつとして、”盲学校の舞台”というのがあると思うんです。この作品に携わることになって、改めて目の見えない方、耳の聞こえない方たちのことを考えるきっかけになりました。普段の生活のままだったら触れないままで過ごしていたことを学ぶ機会を得ることができたので、観に来てくださったお客様にも今一度、世の中に決して少なくはない数の聴覚障害の方、視覚障害の方に少しでも思いを馳せるような、そんな機会になったらすごく嬉しいなと思っています。今回、観劇サポート(手話通訳者が舞台袖に立ち、台詞・楽曲等を手話で届ける)の公演もあります。私は、実際稽古場で手話をされている方を見た時に、心の底からなんて美しい所作なんだろうと感動したんです。演者と同じように表情も豊かで、手先だけでなく体全体から表現をされている姿を見てとても美しいなと思ったので、もしその公演の日に観に来られることがあれば、手話の方にも少し目を向けていただけたら、この作品を倍楽しめるんじゃないかなと思っておりますので、そのあたりもどうぞよろしくお願いいたします。
――では、最後に渡辺さんからお客さまに向けてメッセージをお願いいたします。
渡辺 この作品は盲学校が舞台になっているんですが、扱っているテーマは生きている人全員に当てはまると思っています。観ていただいた方が感じることはそれぞれだと思いますが、個人的には、自分の幸せを見つめ直すきっかけになったり、自分の方向性を決めるといった選択をする時にこの作品が少しでもよぎっていただけたらいいなと思ってます。キャスト一同、誠心誠意最後まで走り抜けていきますので、応援のほどよろしくお願いします。
舞台写真
何かを強く願うことは「希望」か「絶望」か。誰もが心に抱く「幸せ」の正体に深く斬り込むー
ドン・パブロ盲学校。「安全で自由な学校」という教育方針のもと生活する生徒たちは、皆とても幸せそうに日々を送っていた。
カルロスとホアナは、誰もが羨む優等生カップル。他の生徒たちも、まるで自分の障がいを忘れるように生きていた。
そんなとある日、転校生・イグナシオがやってくる。彼はこれまで沢山の生きづらさを感じ、悲観的かつ、希望を持たない言葉、態度に、他の生徒たちの今までの信念を揺らがせ、“自分には何かが欠けている”という現実を突きつける。
「多くを望まず、与えられた世界に満足することこそ救われる」という学校理念を信じるカルロス。
「宿命の悲しみや、やるせなさを分かち合い、いつかの奇跡を信じることこそ救われる」というイグナシオ。
2人の対立で学校は更に混乱を極めていきー想像を絶する衝撃的な結末が、彼らを待ち受ける。
公演概要
ミュージカル 『燃ゆる暗闇にて』
【演出】田中麻衣子
【音楽監督】落合崇史
【翻訳】吉田衣里
【上演台本】 オノマリコ
In The Burning Darkness
Original Script by Antonio Buero Valljero
Book & Lyrics by Sung Jong Wan
Music by Kim Eun Young
【出演】渡辺碧斗/佐奈宏紀 坪倉康晴(Wキャスト) /熊谷彩春/コゴン 高槻かなこ/
雨宮翔(GENIC)松村優 菅原りこ 日髙麻鈴 / 壮一帆
SWING 須田拓未
【日程・会場】
2024年10月5日(土)~10月13日(日)サンシャイン劇場
【チケット料金】
S席:11,000円(税込)/A席:9,000円(税込)
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。
【一般発売】2024年8月18日(日)10:00〜
【お問い合わせ】
公演事務局 https://supportform.jp/event(平日10:00〜17:00)
※お問い合わせは24時間承っておりますがご対応は営業時間内とさせていただきます。
なお、内容によってはご回答までに少々お時間をいただく場合もございます。予めご了承いただけますようお願い申し上げます。
【公式HP】https://musical-moyuru-kurayami.jp
【公式X】@moyuru_kurayami