長野博 「2025年はミュージカル『チキチキバンバン』でスタート。弾みをつけて良い年に」稽古場取材会レポート公開
長野博が主演を務めるミュージカル『チキチキバンバン』の稽古場取材会が、昨日12月27日に行われた。ナンバーの披露とコメント取材が開かれ、2025年1月17日の開幕に向けて意気込みが語れらた。
1968年製作のミュージカル映画「チキ・チキ・バン・バン」を舞台化した本作は、2002年にイギリス・ロンドンのウエストエンドで初演された。タイトルナンバーの「チキチキバンバン」は、日本でも馴染のある曲で以前から親しまれており、2025年1月、豪華で多才な日本人キャストたちの出演により、大人からお子さままでファミリーでも楽しめる作品として上演される。
稽古場取材会では、4つのナンバーを披露。父と子供2人との歌「ふたりだから」。手を取り合いともに進んでいこう!という気持ちを、長野と、息子ジェレミー役の小山十輝、娘ジェミマ役の三木美怜が仲睦まじい様子で歌う。
親子3人の歌に続いて、一世代上の父と息子の歌「ふたりだから(リプライズ)」を、長野とカラクタカスの父グランパ・ポッツ役の別所哲也が披露。”協力し合って生きてきた、これからも”という親子の心情をふたりのチャーミングな笑顔で伝える。
そして、カラクタカスを中心とした「ミオールバンブー」では、発明品のトラブルで大ピンチになり広場の竹の周りにいる人の輪に紛れ込んむ様子を、早口言葉のような歌詞とショー・ストッパー的なダンスで華やかに表現。長野とアンサンブルのステッキを巧みに使ったダンスで会場を盛り上げる。
最後は、本作のテーマ曲「チキチキバンバン(ボーカルアンコール)」を、カンパニー全員で合唱。劇中で何度も出てくるこの曲を、敵味方なく全員で歌い上げる最後のシーンにご注目。
ナンバー披露後の会見に、長野博、実咲凜音、小山十輝、寺田美蘭、三木美怜、ダイアモンド✡ユカイ、愛華みれ、別所哲也、そして演出・訳詞の三木章雄が登場。
――役柄についてやここまでの稽古を振り返っての印象をお願いいたします。
長野 今回舞台上で共演するのがアンサンブルの方も含め初めての方ばかりなんですが、すごく素敵で楽しいメンバーです。初めてという感じがしなくて、稽古場に行くのがすごく楽しいです。親子役で別所さんとやらせていただいてるんですけど、僕の兄とほとんど年が変わらないので「お父さん」って感じがまだしないながらも、役の上でお父さんという風に見て、本当に楽しくやらせていただいています。
実咲 私が演じるトゥルーリー・スクランプシャスという名前は、「本当に素敵」っていう意味なんです。本当に素敵なお名前をいただきまして、女性が憧れるような女性の役をさせていただいております。三木先生とは私が宝塚歌劇団を卒業してから久しぶりにお仕事をご一緒させていただているんですが、卒業して自分が見てきたいろんな景色や感じたことを経て、味が出るような令嬢の役を演じられたらなと思っている最中でございます。それこそ、今日初めて全員揃った・・んですよね?
長野 本読み以外で今日が初めてなんですよ。
実咲 ですよね。初めてメインのキャストの方が揃っている状況なので、個人的にはとても嬉しいです。この作品はファンタジーな物語なんですけど、家族愛や誰かを想う思いや夢を持つということといった、いろんな要素が含まれている素晴らしい作品です。みんなで力を合わせて初日に向けて頑張りたいなと思っております。
小山 僕が演じるジェレミーという役は純粋ですごく明るい子です。今の小山十輝と重ねた時に、ちょっと似てるのかなあ。なんて思いながら演じています。ただ、ジェレミーが10歳くらいなので、声のトーンをちょっと明るくしてみたり、若返って演じるためにいろんな工夫をしながら稽古をやっています。 キャストの皆さんが本当にフラットな方ばかりなので、稽古をしている時がめちゃくちゃ楽しいです。本読みでも皆さんに笑わせていただいて、とてもいい雰囲気の稽古場ですので、この楽しい雰囲気で本番も頑張っていけたらなと思います。
寺田 私が演じるジェミマ・ポッツは、お兄ちゃん大好き、お父さん大好き、トゥルーリーが大好きなすごく明るくて元気な女の子です。私も同じ子供なのにジェミマを演じることがすごく難しいなと思っていたんですが、長野さんや実咲さんをはじめ、いろんな方々にアドバイスをいただいて、自分らしい素敵なジェミマ・ポッツを演じられたらなと思っております。私自身、ジェミマのような役をやるのは初めてなのでとても経験になっていると思います。本番も素敵なキャストの方々と一緒に頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
三木 私には兄がいて『チキチキバンバン』の時は、小山さんを本当のお兄さんだと思って、明るくて元気なジェミマを演じられたらいいなと思っています。お稽古の初日の時はすごく緊張したんですけど、皆さんが優しく接してくださったので、今もお稽古に行くのがすごく楽しみです。よろしくお願いします!
ダイアモンド✡ユカイ 皆さんの足を引っ張るように・・(一同笑い)いや、ほら。足を引っ張ると皆さんがチームワークで(助けてくれるから。)面白い愉快なことができたら・・俺にできることはそんなことなんで、頑張って吹かしてもらいます。(持参のハーモニカを吹いてみせる)センキュー!
(一同笑いながら拍手)
愛華 私の主人がハーモニカが得意で(笑)。バロン・ボンバーストの妻をさせていただいているバロネスです。 バルガリアという王国の黒幕と言いましょうか。今日はみんなと仲良く歌わせていただきましたけれども、ほとんど絡みがないくらい子供たちを嫌い、蹴散らし、この家族(ポッツ一家)が憎らしい。そんな女です(笑)。
ダイアモンド✡ユカイ 1番悪いやつだ。
(一同笑い)
愛華 三木先生から常に強くというアドバイスをいただいておりますので、宝塚で鍛えた男役を生かしたいと思っております。よろしくお願いします。
別所 グランパということで、こんな素敵な息子(長野の肩を組み)が隣にいて、孫たちに囲まれ、家族ってこういうことなんだと再認識しました。僕の演じる役は冒険家で、息子は発明家ということで、開拓していく精神はお互いにあるわけですが、そこから生まれるものは一体どんなものなのか。私本人は非常にガラス細工のような、本当にか弱い人間なんですけど(笑)、今回のグランパは大変雄々しく、そして冗談も言ったりする役柄なので楽しく演じていければなと思っております。個人的には2025年が還暦ということで、全く還暦に見えない永遠の36歳で頑張りますが(笑)、そういった年のスタートをこの素晴らしい家族のミュージカルに出演できて嬉しく思っております。みんなと素敵な家族愛を、チームワークを表現したいなと思っております。よろしくお願いします。
三木先生 僕は今から20何年か30年前にロンドンでこのミュージカルを観ました。ちょうどクリスマスの頃で観客の半分くらいが親子連れだったので車が飛んだ時の大歓声が今でも忘れないくらいでした。そういう意味では、子供が観ていてうわっていうことが起きて、子供の理解の中でも収まるような、そんなシンプルな物語だと思います。観るお客様によっていろんなことが楽しめる作品だと思うので、鋭意初日に向けて頑張ってあの楽しさを仕上げたいと思っています。よろしくお願いします。
――今年も残りわずかということで、今年はどんな年だったのか、また来年はどんな年にしたいかを一言ずついただければと思います。
長野 今年は、20th Centuryでライブツアーもできてファンの方たちと会う機会もたくさん設けられました。曲も出すことができましたのですごく良い年だったと思います。来年は、先ほど別所さんもおっしゃっていましたけど、1月17日からの『チキチキバンバン』で2025年をスタートすることができるので、ここで弾みをつけて良い年になると思います。
実咲 私も年の瀬を感じることなくお仕事をさせていただけていることが、とても充実していてありがたいなと感じています。個人的には舞台『千と千尋の神隠し』でロンドン公演に行かせていただいて、あの経験は自分にとってとても糧になる、忘れられない経験だったなと一番思っております。来年は、イギリスの物語をしている今回の『チキチキバンバン』にロンドンの街で感じたことを活かしながら、2025年もさらに突っ走りたいと思います。
小山 今年はけっこう風邪をひいてしまって、健康面でも仕事と両立ができなかったので、来年は健康に気を付けていきたいと思います。あと、夏にコンサートに出させていただいたんですが、もっと歌の練習をやっておけばよかったなとか、今回の舞台に繋がるようにもっと磨いていたら良かったなと改めて思いました。来年から高校生になるので、また新しい成長とともに今回のキャストの皆さんから良いところをたくさん盗んで、 1月17日の『チキチキバンバン』の初日に向けて頑張っていきたいと思います。
寺田 今年はミュージカル三昧で歌うことがとても多かったです。稽古が始まってからも『チキチキバンバン』の歌をずっと口ずさんでいたので、ずっと歌っていた年だったなと思います。来年はちょっと早いんですけど、おみくじを引いたら吉だったので、その吉が大吉になるようにいいことをたくさんして素敵な1年にしたいと思っております。
別所 吉?キチキチバンバン(笑)。
ほかのキャストも「キチキチバンバン」とリズムを取って口ずさみ、会場に笑いが起こる。
三木 私は来年から中学生になるんですけど、ミュージカルと勉強がちゃんと両立できてたかな?っていう感じだったので、来年からはしっかり両立して、歌も勉強もできるような人になれたらいいなって思っています。来年も頑張ります!
ダイアモンド✡ユカイ 今年は龍の年でした。RED WARRIORS(レッド・ウォーリアーズ)のギターとバンドを組んで久しぶりに全国でライブができました。出来ることは全部一期一会。人生は空(くう)です。全てこの瞬間はあっという間になくなってしまうものです。その中でこのご縁というものがあり、それを大切に来年も1つ1つを愉快(ユカイ)にやっていきたいと思っています。
愛華 私は、今年赤い人になりまして60歳です。おかげで素敵な年となりました。三木先生とこうやってご縁があったことを振り返ると、還暦というのは折り返し地点と言われますので、初心を思い出してミュージカルに邁進したいと思います。長野くんがほんとに『チキチキバンバン』ぴったりなんですよ。ぜひあの歌を会場にお越しくださった皆さん、そしてミュージカルをまだ観たことがない子供たちが一緒に歌ってもらえることを願いつつ、来年はミュージカルを頑張りたいと思います。
別所 僕もミュージカルアクターとしては、本当に充実した年だったなと思います。そんな中、夏休みをいただいてニューヨークでたくさんブロードウェイのミュージカルを観ることができました。すごく勉強になったし刺激ももらったので、その刺激を2025年の冒頭は蛇の年男としてこの『チキチキバンバン』に生かしていける、そんな年にしたいなと心から思っております。
三木 昨年このお話いただいてから英語の台本を一生懸命読んで、翻訳や歌詞のことを考え、オーディションもあって、ひたすら1年間『チキチキバンバン』でした。年が明けて、ついに現実化するといいますか、初日を迎えることが2年やってきたことの結果が出ると思うので、すごく楽しみにしています。
――最後に、長野さんより本作の見どころをお願いいたします。
長野 本当に耳に残る名曲ばかりで、その曲に乗って皆さんをファンタジーの世界にお連れできたらなと思っております。 家族愛、そして私演じるカラクタカス・ポッツ、そして実咲さん演じるトゥルーリーとの恋の行方。『チキチキバンバン』というのは、車の排気音なんですね。僕たちは「チキ」って呼んでるんですけど、チキが舞台上で大奮闘して大活躍します。きっとこの舞台を観に来てくださった方は、『チキチキバンバン』を口ずさみながら劇場を後にされるんじゃないかなと思います。楽しんでいただける舞台になっていると思いますので、ぜひお越しください。劇場でお待ちしております。
カラクタカス・ポッツは、男手一つで2 人の子どもたちを育てる発明家。
子どもたちから中古のレース用車を欲しいとせがまれるが高額だったため、なんとか資金を捻出しようと頭をひねる。家で作っていた笛のように音のなる飴をスクランプシャス製菓会社に売り込むが、うまくいかない。そんなある日、市場で発明品が売れたので、子どもたちのために中古車を買い、改良すると浮いたり飛んだりする魔法の車だということを発見!
喜ぶ子どもたちとカラクタカスの父冒険家グランパと一緒にその改良車に乗ると音が鳴るため、その音に因んで「チキチキバンバン」と命名する。
ひょんなことで出会ったスクランプシャス製菓会社の社長令嬢トゥルーリーとともに、家族は「チキチキバンバン」に乗ってドライブに出かけるが、悪党ボンバースト夫妻が車を奪おうとしてくるー
ミュージカル『チキチキバンバン』が、2025年1月17日(金)~ 26日(日)東京建物 Brillia HALL<豊島区立芸術文化劇場>にて、2月7日(金)~ 9日(日)大阪・森ノ宮ピロティホールにて、2月15日(土)~16日(日)福岡・キャナルシティ劇場にて上演。チケット好評発売中(https://chitty.jp/)
公演概要
ミュージカル『チキチキバンバン』
【音楽・作詞】リチャード・M・シャーマン/ロバート・B・シャーマン
【舞台化】ジェレミー・サムズ
【脚色】レイ・ロデリック
【原作】MGM映画
【演出・訳詞】三木章雄(宝塚歌劇団)
【出演】長野博
実咲凜音
小山十輝
寺田美蘭/三木美怜 *Wキャスト
ダイアモンド ユカイ
愛華 みれ
別所哲也
大村真佑 片岡芽衣 河野駿介 桑原あみ シュート・チェン 鈴木大菜 堂雪絵 吉田彩美
【日程・会場】
<東京公演>2025年1月17日(金)~1月26日(日)東京建物 Brillia HALL<豊島区立芸術文化劇場>
【チケット料金】
全席指定 S席(平日) 14,500円(税込) A席(平日) 11,500円(税込)
全席指定 S席(休日) 15,500円(税込) A席(休日) 12,500円(税込)
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。
【チケット一般発売】2024年12月1日(日)
【お問い合わせ】キョードー東京 0570-550-799 (オペレーター平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)
<大阪公演>2025年2月7日(金)~2月9日(日)森ノ宮ピロティホール
【チケット料金】全席指定 (平日) 14,500円(税込) (休日) 15,500円(税込)
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。
【チケット一般発売】2024年12月1日(日)
【お問い合わせ】キョードーインフォメーション 0570-200-888 (平日・土曜11:00~18:00 日祝休)
<福岡公演>2025年2月15日(土)~2月16日(日)キャナルシティ劇場
【チケット料金】全席指定 S席 15,500円(税込) A席 12,500円(税込)
【チケット一般発売】2024年12月1日(日)
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。
【お問い合わせ】公演事務局:https://supportform.jp/event
※平日10:00~17:00
※お問い合わせは24時間承っておりますがご対応は営業時間内とさせていただきます。なお、内容によってはご回答までに少々お時間をいただく場合もございますので予めご了承いただけますようお願い申し上げます。
※劇場など、上記以外へお問い合わせいただいても、ご回答できかねますのでご了承ください。
※お客様の個人情報は、公演事務局のプライバシーポリシーに基づき適切に管理いたします。プライバシーポリシーについてはこちらのページをご参照ください。
【公式サイト】https://www.chitty.jp
【公式SNS(X)】@chitty_jp #チキバン