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演出・河原雅彦「日本初演!日本一面白い!」東京公演囲み取材レポート

 

7月26日(金)より、大阪公演を皮切りに開幕した「オリエント急行殺人事件」。東京公演初日となる8月9日 (金)池袋・サンシャイン劇場にて囲み取材が行われました。

plus aでは、囲み取材の様子をお届け!

豪華絢爛な衣装で登壇されたのは、全キャストとなる、小西遼生さん、 室龍太(関西ジャニーズJr.)さん、 春風ひとみさん伊藤純奈(乃木坂46)さん、宍戸美和公さん、 松村武さん、 伊藤梨沙子さん、 田鍋謙一郎さん マルシアさん 田口トモロヲさん。そして、本作の演出を務める河原雅彦さん。

まずは、それぞれの役どころについて
小西「僕はエルキュール・ポアロという探偵の役なんですけども、この作品は日本で舞台化するのは初めてなんですけども、このエルキュール・ポアロというのは世界的にもイメージのある役ですので、ある意味ポアロファンが楽しんでもらえるような、見たことがないようなポアロ像をお見せできたならと思います」

「僕はヘクター・マックイーンという役なんですけども、原作とは全く違ったキャラクターなので、その点も楽しんでいただき、原作のストーリーも楽しんでいただきたいです」

田口「僕はアーバスノット大佐という乗客の役と、サミュエル・ラチェットという悪役をやらせていただきます。なぜ、2役なのか。全くわからないまま東京公演を迎えますけれども、東京公演で、“なぜ、2役なのか”ということを自分の中で納得できるように頑張ります」

マルシア「ヘレン・ハバードという役をやらせていただいております。とくにかく明るくて、とにかくとても活発な役をやらせていただいております。決して素ではございませんので(笑)。楽しくやらせていただいております。」

伊藤純奈「アンドレニ伯爵夫人をやらせていただいております。若くして医大生であり、品のある伯爵夫人であり、“スンっ”としているところと、可愛らしくしている二面性がありますので、そこをよりキャラクターとして“っぽく”東京公演はやっていきたいと思います。」

田鍋「車掌のミシェル役をやらせていただきます。皆さんを列車に受け入れる側の人間として、皆さんと密にからめるのが楽しいなと思っております。列車という動くものが舞台上でどう見えるかというところも楽しみにしていただければと思っております」

松村「ブークという鉄道会社社長の役をやります。皆が怪しいという作品ですから、僕ももっと怪しい感じで、“犯人はあいつかもしれない!”と思わせるように頑張りたいと思います」

春風「ドラゴミロフ公爵夫人をやります。久しぶりの金持ちの役でございます。オリエント急行に乗車する最初の方に出てくるんですけども、夢と憧れを背負って、客様たちがオリエント急行に乗るという、そのオリエント急行の素敵さを背負っているなという風にも思っておりますので、皆様のオリエント急行への夢と憧れを一番はじめにお届けできたらなと思っております。推理を解くのも楽しいですけれども、それぞれの人間ドラマが伝わればいいなと思って、役者全員大変緊張する会話劇に挑戦しておりますので、セリフひとつひとつ残さず聞いていただけると、より一層楽しめるんじゃないかなと思います」

宍戸「グレタ・オルソン役のイングリッド・バーグマン(1974年に同役を務めた大女優)です。(一同笑い)最後まで正義を磨いていきたいと思います。よろしくお願いいたします」

伊藤梨沙子「家庭教師のメアリー・デブナム役をやらせていただきます。実年齢よりも歳が上の役なのと、すごく賢い役なので、そういうメアリーの人物像を崩さないように、言葉遣いだったり、仕草を気を付けながら演じています」

日本初演となる本作。演出するにあたり難しかったことについて河原さん。
「お客さんの大半が犯人を知っていることですかね。それくらい有名なので、犯人を知ったうえで観る推理劇ってなかなかのハードルだと思うんですけど、僕ら頑張ってるんで・・(一同笑い)、知らない体で観てもらいたい(笑)。だから、犯人が分かった時にざわざわしてくれると(笑)。クセの非常に強い俳優さんが揃って、とても濃厚な会話劇をやっているので、犯人を知っている知らない関係なく楽しめる作品になっています。あと、雪山を走っている設定です。(一同笑い)暑いですから、すごい雪山走っているので涼んでもらえたら」

大阪公演・名古屋公演を終えての感想を求められた室さん。
「すごい楽しかったです。今までお芝居が楽しくなかったわけじゃないんですけど、この作品でお芝居の楽しさを感じたというか。それを思ったのは、昨日ドームコンサートに出てたんですけど、その時に歌ったり踊ったりしている時に、“めっちゃお芝居したいな”っていう、うずうずした気持ちが大きくなっていたので、今回この作品は僕にとってはすごく毎公演毎公演楽しいです」

そして、会話劇が初体験というマルシアさん。難しさがありながらもその面白を伝えていただきました。
「実は、こういうお芝居だけの会話劇って初めてなんですよ。30年お仕事させていただいてるんですけど、こんなに面白いものなのかって・・!初体験・・“マルシアの初体験!”って書いてください(記者に向けて)。すごい楽しくて、その分、ほんとに日本語が大変なんですけど、それくらい緊張を持ってやらなければいけない。こんなに人のお話を聞いたことがないくらい聞いてますから(笑)。それくらい必要な作品ですし、推理なのにすごいコメディなんですよ!これ皆さん観ないとすごい損ですし、再演はないと思うので。(河原:再演ないんですか!?)(一同笑い)。いやしたいんだけど(笑)、でもないと思うくらい、是非、皆さん、これしか今回観れないと思って観てほしい。ほんと神様です。河原さん。(河原:はい、神様です(笑))」

さらに、今回、全く違う2役を演じられる田口トモロヲさん。切り替えはどのようにされているんでしょうか。
「今回、早替えがありまして、悪役のラチェットをやる時は、髪の毛を抜くんですよ、裏で、すごい早く・・いや、ここ笑うところですよ!(一同笑い)カッと抜いて早替えして、そしてまた、このアーバスノットになる時には、カッと植えなきゃなんないという画期的な早替えを・・ここ笑うところです(笑)。そこを注目していただけたら・・(マルシア:そこ観れないじゃない)裏でそんな大変な活動が行われているんだっていうところを注目して観ていただけたら・・」

最後に、主演の小西遼生さんから見どころを!
「この作品自体が、いろんな国のいろんな人種の人たちが集まって進んでいく物語なんですけど、今見ていただいたとおり、かなり個性的なメンバーで。でも河原さんの演出によってかなりまとまって、しかも地方公演から始まったものですからすごくコミュニケーションもほんとによく取れていて、会話劇っていうのはやり取りの面白さがかなり無心に出るので大阪、名古屋で熟成したものを東京でまた皆様にお届けできたらと思っていますので
是非、よろしくお願いします」

「オリエント急行殺人事件」東京公演は、8月9日(金)~18日(日)まで池袋サンシャイン劇場にて上演!
当日券情報などは公式HPからhttps://www.orientexpress-stage.jp/