坂本昌行 主演 増田貴久 出演 ミュージカル『ホリデイ・イン』開幕!
坂本昌行が主演を務め、増田貴久らが出演するミュージカル『ホリデイ・イン』が、4月1日に東京・東急シアターオーブで開幕した。
本作は、1942年に公開されたビング・クロスビーとフレッド・アステアの主演映画「Holiday Inn」(邦題「スウィング・ホテル」)をもとに、2014年にアメリカ・コネチカットで誕生したミュージカル作品。2016~17年にはブロードウェイでも好評を博し、今回は日本初演となる。
日本版の演出・振付を手がけるのは、2018年に坂本主演で上演された「TOP HAT」で振付を担当したビル・ディーマー。音楽は、本作の「White Christmas」の作詞・作曲でアカデミー歌曲賞を受賞し、ハリウッドを代表する映画音楽家となったアーヴィング・バーリン。時代を超えて愛され続けるバーリンの名曲と華やかなレビューシーンの数々が展開される。
坂本が演じるのは、主人公のジム・ハーディ。増田はジムの親友でパフォーマーとしてのパートナーであるテッド・ハノーバー役を演じる。そして、ジムと惹かれ合うリンダ・メーソン役を柚希礼音が務めるほか、かつてのジムの恋人でテッドとショーを続けるライラ・ディクソン役に夢咲ねね、ジムの農場で働くタフでDIYが得意なルイーズ役に保坂知寿といった、確かな実力をもつ豪華俳優陣が集結した。
初日を前に行われた取材会には、坂本、増田、柚希、夢咲、保坂、そして演出のビル・ディーマーが登壇した。
――まず皆さまより意気込みをお聞かせください。
坂本 古き良き時代のミュージカル作品は所作や語りが非常に難しく、優雅に流れるような感じで歌やダンスを踊っております。観ているお客様が心豊かになれる作品になっていますので、そういったところをお届けしたいなと思います。
増田 ただただ楽しい作品なので来てくださるお客様が幸せになって帰ってもらえたらなと思ってます。一生懸命頑張ります。
柚希 お客様に、自分の近くにある幸せを感じていただけるような舞台をお届けできたらいいなと思っております。頑張ります。
夢咲 いよいよ初日なんだなと思うとすごく緊張しちゃうんですけど、2ヶ月近く稽古をしてきたので、その日々を頑張ったということを胸に今日の初日を楽しみたいと思います。ありがとうございます。
保坂 楽しいプラス音楽も素晴らしいですし、オーケストラも衣装も装置も本当に豊かなので、全部で楽しんでいただけると思います。私たちもそれに負けないように頑張りたいと思います。よろしくお願いします。
――演出のビルさんにお聞きします。新演出、新振り付けとなった本作で、特にこだわったところや見どころを教えてください。
ビル 1940年代のミュージカルですけれども、今回は新しい演出で新板としてお届けしたいと思っています。新しいアプローチとしては、昨今のミュージカルらしい作り方ということにこだわりました。この作品はリアルな人々のお話だという風に思っています。それはリアルな状況の中のリアルな人々という意味です。そして今回、日本のキャストの皆さんとご一緒するという公演に預かりまして、東京で全く新しい作品を作ってまいりました。この作品をきちっと見せるためにはかなりハードルが高くありましたが、今回集まっていただいたキャストの皆様は本当に素晴らしい卓越した才能をお持ちの方々で、とても嬉しく思っております。
増田 ありがとうございます!
ビル ありがとうございます。
(一同笑い)
――坂本さんは、演出のビルさんとはミュージカル『TOP HAT』(2018年)以来の再タッグとなりますが、ビルさんとご一緒すると伺った時の気持ちや、演出も受けて印象深いことがあれば教えてください。
坂本 いろいろお話をさせていただく機会がありまして、考え方が僕と非常に似ているというか。とにかくミュージカルというのはリアルでなきゃいけない、ステージで生きている人間が日常であることが1番だということをおっしゃっていて、僕も同じ考えでした。『TOP HAT』の時は、いろいろアクシデントがあったにも関わらずスマートにケアをしていただいて、役者の心もリラックスして無事に初日を迎え、幕が下りたことを覚えています。今回やるにあたってわくわくの気持ちの方が非常に大きくありました。早くビルの考えている頭の中を知りたくて毎日稽古をやった1日の終わりの感想は「ああ。楽しかった」で終えられていたことはとても印象的で、早く今日という幕が開かないかなと思っています。
――増田さんは、事務所の先輩でもある坂本さんと共演と聞いた時のお気持ちや稽古場でのエピソードがあれば教えてください。
増田 ミュージカル『ホリデイ・イン』という作品だと聞く前に、「坂本くん主演のミュージカルに出ませんか」というオファーをもらって、もうその時点で「やるっ!!」っと言って受けさせてもらったので、内容を知らないままここに立ってます。
(一同笑い)
―――その内容を知ってからはいかがでしょうか。
増田 坂本くんのミュージカルは、それこそ『TOP HAT』も見させてもらいましたし、たくさん見させていただいてました。V6の頃とか坂本くんの後ろで踊らせてもらった機会が多い中、たくさんのミュージカルに出られている坂本くんと一緒のステージに立たせてもらえるというのは、なんか不思議な気持ちだったんですが、坂本くんたちに教えてもらってきたことを、僕たち後輩が「今これくらい育ってるんだよ」っていうのを坂本くんにも恩返しできるようにと思って頑張ってきました。稽古場では坂本くんはずっと鏡の前でも練習されてましたし、セリフもずっと反復されてますし、何度か僕の方が先に帰るタイミングがあったんですけど、坂本くんにバレないように帰ったりするくらい、やっぱり全然追いつけない先輩というか。努力もそうですし稽古場での居方というのもすごく勉強させてもらいました。
坂本 そうなるともう失敗できないじゃないか。
増田 完璧っす!
(一同笑い)
――柚希さんは、ミュージカルの劇中で男女で組むペアダンスを披露するのは初めてに近いと伺いました。振り付けを受けた時の印象や、お稽古中のエピソードがあればお聞かせください。
柚希 こういうクラシックでエレガントなノリ以外のペアダンスはあるんですけれども、このクラシックな世界の踊り方がきっと初めてでして、何から何までいろんなことを教えていただきました。映画を見ていろんな角度があるんだなとか、もちろんビルさんからもいっぱい教えていただきました。そうした方が本当に素晴らしい世界になるんだなっていうことを学んだので、しっかりとエレガントに踊れるように頑張りたいと思います。
――ビルさんからいただいた印象に残っている言葉などはありますか?
柚希 いつも「礼音、足はこうだよ」と、何度も言われました(笑)。つい足を伸ばしてしまうんですけれども、ちょっと曲げるみたいなんですね。そこがとても新しかったです。
――夢咲さん、保坂さんは、「ホリデイ」にちなみましてお休みの好きな過ごし方教えてください。
増田 全然(これまでの質問と)タイプが変わりますね(笑)。
坂本 ここまで変わりますか。
(一同笑い)
坂本(夢咲の方をみて)休演日は何をやられるんですか?
夢咲 休演日ですか?
坂本 初日に休演日のことを考える(笑)。
(一同笑い)
夢咲 知寿さん、何しますか?
保坂 休演日は・・
坂本 別に休演日じゃなくてもいいですよ(笑)。
保坂 あ。ほんと?でも休演日はいつも寝てますね。(一同笑い)休んでケアしているうちに終わっちゃうから。
坂本 一週間あったらどうします?
保坂 一週間あったらどっか行きますね。
坂本 どこ行きます?
保坂 どこ行きましょうかね・・ねねちゃんはどこに行きますか?
夢咲 一週間どこでも行けるんですか?
坂本 実費ですよ。(一同笑い)
夢咲 え?実費?出して下さらないんですか(笑)。どこだろうな。やっぱりハワイ!
保坂 それ、私も一緒に行きます。
夢咲 一緒に行きましょう!やったー!
――ビルさんは東京で休みの日はどのように過ごされていましたか?
ビル とても幸運なことに、日本で『TOP HAT』の仕事をした時に、富士山をはじめできる観光は全てやりつくしました。東京は世界で1番のショッピングの場所だと思っておりますので、お休みの日は銀座で過ごすことが多かった気がします。新しい時計も購入しました(笑)。今回の作品は東京で作ったもので、元々ロンドンで作られた作品を日本に持ってきて再構築というパターンとはだいぶ違ったので、オフの時間があれば台本を見て譜面と向き合って・・という、そんな過ごし方をしていました。ですが、そのおかげ本当に喜ばしかったのがこちらにいらっしゃる皆さんとご一緒できたということです。そして本当に素晴らしいアンサンブルの皆様ともご一緒できてとても光栄でした。今回はお稽古場の中でみんなで一緒に作りあげたという自負がございます。というわけで、2ヶ月間ずっとずっと働いてきた。そんな印象を持っています。オフ日はショッピングか台本を見ていた・・でした。ですが、今回、桜は楽しみにしていましたので、今も楽しんでおります。
――坂本さんはどんな息抜きをされていましたか?
坂本 息抜きですか?何してただろう・・あれ?
増田 お休みあったんですか?
坂本 休みはあったと思うよ?・・何してたんだろう・・?
増田 プラモデル作って・・
坂本 プラモデル・・やってないよっ!
(一同笑い)
増田 絵を描いてたとか。
坂本 あーいやっ。こういう作品に入ると1つのことしか考えられないので、何かをやるって言っててもどっかしらで『ホリデイ・イン』のことばかり考えてます。だからリラックスしたり、もの作りや絵を描いていたとしても頭の中はずっと『ホリデイ・イン』だったので休んでたっていう感覚があまりないです。
増田 (記者に向かって)ないんですよっ。
坂本 ごめんなさい!キャッチなコメントがなくてすみません(笑)。
(一同笑い)
――増田さんと柚希さんはお休みはいかがでしたか?
柚希 休み、あった?(増田の方をみて)
増田 僕はほんと台本と譜面のにらめっこ。台本と譜面がにらめっこするくらい。
(一同笑い)
坂本 稽古場で会うよりテレビに出てる方が多かったんじゃない?
増田 初めの方は全然稽古に参加できなくて。稽古に参加させてもらった時にはみんなが完璧で、僕だけ何も知らない状態で路頭に迷う・・みたいな。
坂本 路頭(笑)。僕たちはちゃんと先に器を作っておこうというのがあったから。
(一同頷く)
増田 助かりました。柚希さんのホリデイは?
柚希 私はマッサージしたり、ゆっくりしてました。
坂本 もうちょっといただいてもいいですか(笑)。
(一同笑い)
柚希 長い休みがあったらすぐにどこかに行きたくなるんですけど、昔二泊四日でハワイに行ったことがあります。どうしてもどこかに行きたいんですよね。海外に行けない時は日本の中で遊んでます。
――保坂さんと夢咲さんは、稽古場の印象的なエピソードがあれば教えてください。
増田 (夢咲をみて)ハワイに行きたいしか言ってない。
夢咲 あはは。たしかに(笑)。
――柚希さんとは久々のご共演だと思いますが。
夢咲 (柚希が)退団されてからもかっこいい女性を演じられているのを拝見することが多かったので、今回のように乙女な部分を見させていただいて、最初は稽古場で直視できなかったんですが、最近は「こんな表情をされるんだ。可愛いな」って思いながら見させていただいております。
柚希 ほんとに恥ずかしいですね(笑)。
増田(柚希さんが)稽古場の映像を画面大きくして見てたと・・
柚希 そうそうそう。最初の頃、私もねねの目線が気になりすぎて(一同笑い)。なせかねねのまん前で歌わなきゃいけないことが多くて、お稽古場映像で座っているねねを拡大して、どういう顔で見ているのか確認してしまうくらい、ねねを意識してしまっておりました。
増田 そしたら下向いてたんですよね。
柚希 そうそう。やっぱり直視できてない(笑)。
(一同笑い)
――坂本さんと増田さんは同じ事務所で、柚希さんと夢咲さんは10年来のお付き合いという中で、保坂さんはどんなお稽古場でしたか?
保坂 私はこの4人の中でいうと仲間はずれなんですけど・・(笑)。
(一同笑い)
保坂 でも私の役自体もみんなを見守っているような役なので、稽古場でも1番年上だしそういう感じで見ていることが多かったです。アンサンブルのみんながとにかくナンバーが多くて。お稽古をいっぱいしてるのに輪をかけて自分たちでブラッシュアップしている姿をずっと見ていたのですごく微笑ましく、嬉しくなるような稽古場でした。(登壇している)皆さんもそうですし、本当に清々しいお稽古場でした。
――では、最後に坂本さんから皆さんへメッセージをお願いします。
坂本 アーヴィング・バーリンの曲とともに広げられる、スマートで優雅で楽しい作品です。我々もほんとに愛してる作品ですので、ぜひ皆さんも劇場でご覧になってこの作品を愛してほしいなと思います。
舞台写真
撮影:宮川舞子
公演情報
ミュージカル『ホリデイ・イン』
音楽:アーヴィング・バーリン
脚本:ゴードン・グリーンバーグ、チャド・ホッジ
演出・振付:ビル・ディーマー
演出補・振付補:アシュリー・グラハム
翻訳・訳詞:高橋亜子
出演:
坂本昌行 増田貴久 柚希礼音 夢咲ねね 保坂知寿
武藤寛 斎藤准一郎 藍実成 石川里奈 鯨井未呼斗 小島亜莉沙 鈴木万祐子 根岸みゆ
春口凌芽 MAOTO 森内翔大 吉田彩美 米島史子
岩下貴史 皆川梨奈(スウィング)
【東京公演】2025年4月1日(火)~4月16日(水)東急シアターオーブ
【大阪公演】2025年4月22日(火))~5月1日(木)SkyシアターMBS
公式サイト:https://www.holiday-inn-musical.jp/