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木村達成、加藤和樹、堂珍嘉邦ら出演『ジャック・ザ・リッパー』 日本版開幕!

韓国発のミステリー・ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』が、2021年9月9日に東京・日生劇場で初日を迎えた。

19世紀末にロンドンを震撼させた連続殺人犯、切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)。いくつもの謎を残し迷宮入りとなった猟奇的連続殺人事件をモチーフに、チェコ共和国で創作されたミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』。そのミュージカルをもとに韓国で独自のアレンジが施され、初演以降多くの観客に愛される大ヒットミュージカルに発展した。そして日本初演となる本作の演出を白井晃がを手掛け「愛の物語」として新たに生まれ変わる。

初日を前日に控えた2021年9月8日(水)、第1回目となるゲネプロが行われ、ダニエル役・木村達成、アンダーソン役・加藤和樹、殺人鬼ジャック役・堂珍嘉邦(各役W キャスト)のほか、グロリア役・May’n、ポリー役・エリアンナ、モンロー役・田代万里生らが参加した。

ゲネプロの様子を舞台写真、出演者と演出家のコメントとともに紹介する。

物語は、刑事のアンダーソンが娼婦だけを狙う殺人鬼を追っているとこから始まる。記者のモンローは麻薬中毒で金が必要なアンダーソンの弱みにつけこみ、情報提供の取引を応じさせる。事件が混迷する中、4度目の殺人事件現場に7年ぶりにロンドンにやってきた外科医ダニエルが現れ、「犯人を知っている」と告白する。実はダニエルは、恋人グロリアの治療のために日夜新鮮な死体を探し続けているのだった。
アンダーソンはダニエルの告発に基づきおとり捜査を計画するが、ロンドンタイムズ紙が通称“ジャック・ザ・リッパー”の殺人予告記事の号外を出し、アンダーソンのかつての恋人ポリーまでもが事件に巻き込まれてしまう。

色調を抑えたダークテイストの舞台セットやシャープに街を照らす照明。そこはまるで当時のロンドンの退廃的な街・ホワイトチャペル地区で生きる市民の苦悩がにじみ出る。劇的な展開のなかにも人間の本質や愛憎といった様々な人間ドラマは、現実と虚構が交錯する幻想的な舞台に迷い込んだかのような錯覚に襲われる。ミュージカル界のスターたちが歌い上げるミュージカルナンバーは、思わず動き出したくなるようなロックテイストからうっとりするような愛のデュエットまで様々。多彩なミュージカルナンバーも見どころのひとつだ。キャスト陣のほとばしらせる圧巻の歌唱に一瞬にして劇世界へと誘われこと間違いなし。

純粋さ故に闇へ堕ちてゆく外科医ダニエルのまっすぐな想いの強さと苦悩を吐露する歌声に木村の本領が垣間見られる。

刑事としての正義と理想通りにいかない現実への葛藤に苦悩するアンダーソンのソロナンバーは、加藤の低音に滲ませた力強くも甘く響く歌声を響かせる。

得体の知れない殺人鬼ジャックの妖しさを、堂珍の憂いを帯びた歌声と表現力の高さで表現。このミステリー・ミュージカルの世界観を一層引き立てる。

ダニエルと恋に落ちる娼婦グロリアの未来を夢見ながら壮絶な人生を送る芯の強い女性像を、May‘nの感情表現の豊かさと伸びやかな高音で魅せる。

金のためらなら手段を厭わないモンローの騒々しいばかりにエネルギッシュな歌の中には、世間を動かすことへの強い欲望を表現。

アンダーソンのかつての恋人ポリーの現実への憂いと将来を夢見て生きる娼婦の心情を、エリアンナの色気のある声で歌い上げ、甘く切なく心に訴えかける。

アンサンブルキャストの活躍も印象的だ。白井版『ジャック・ザ・リッパー』にとって重要な“街“の存在を形作る彼らは、市民や記者、娼婦など多様な役を演じ分け、ストーリーに奥行きを与えている。小野賢章のダニエル、松下優也のアンダーソン、加藤和樹のジャック(アンダーソンとの二役)も、また違った形で立ち現れることだろう。

 

 

上演時間は、2時間30分(休憩20分を含む)を予定。
なお、東京公演は9月9日(木)~29日(水)まで日生劇場にて、その後、10月8日(金)~10日(日)まで大阪・フェニーチェ堺 大ホールにて上演。

出演者、演出家 コメント

演出 白井晃

韓国で大ヒットしたミュージカルということもあり、それなりの重圧はありましたが、余りその事に囚われない様に、台本と楽曲から想起されるイメージを丁寧に積み重ねてきました。19 世紀末のロンドン・ホワイトチャペルに想いを馳せながら、作品の中にある人間ドラマに重きを置いて創作を続けてきました。そして、ようやく日本版としてのオリジナルな世界が浮かび上がってきた様に思います。この様な状況下でのリハーサルは、決して容易いものではありませんでしたが、キャスト・スタッフの献身的な努力によって、より濃密な世界を作り上げる事ができたと思います。控えめに言っても、かなり手応えのある作品になっていると思います。どうぞ楽しみにしていただければと思います。

ダニエル役 木村達成

初日が開幕します。この状況下、無事に幕が上がる事、本当に嬉しく思います。やはり舞台はお客様がいて成立する物です!このカンパニーに関わってくださっている全ての方に感謝し、舞台に立てている喜びをこの作品にぶつけていきたいと思います。皆様千穐楽まで応援よろしくお願いします!

ダニエル役 小野賢章

皆さんに安心して観ていただけるよう感染予防対策も徹底しつつ、稽古してきたことを舞台上でしっかりお見せできるよう頑張りたいと思います。物語が進んでいくにつれてダニエルが変わっていく様というか、ひとつの出会いをきっかけに物語がどんどんエスカレートしていって気が付いたらとんでもないところに来ている、そんな様子を見ていただけたらなと思います。

アンダーソン役/ジャック役 加藤和樹

予想通りアンダーソンとジャックの切り替えがなかなか難しいなと思いつつも、全く違った魅力のある二役ですし、この「ジャック・ザ・リッパー」という作品においてはものすごく重要な役どころなので、改めてこの役のやりがいを感じております。もちろん僕の役だけじゃなくてこの世界の中に生きる人間たちの姿、模様というものを感じていただけるよう、とにかく全力で、最後まで演じ切りたいと思います。

アンダーソン役 松下優也

日本のキャストでは初演ということで、キャスト・スタッフ一同気合いが入っています。感染防止対策もしっかりやってきたので、無事に初日を迎えることができとても嬉しいです。コロナ禍ではありますが、少しでも皆さんに元気になってもらえるように、僕らも一生懸命精一杯、この「ジャック・ザ・リッパー」の世界を演じたいと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。とにかくジャックがめちゃくちゃかっこいい!ライブ感のあるナンバーもあるので、ぜひそちらも楽しみにしていてください!

ジャック役 堂珍嘉邦

日本版「ジャック・ザ・リッパー」の初演でタイトルロールを演じさせていただき、このダークファンタジーの世界に参加することができて、非常に光栄です。フィクションとノンフィクションが交錯し、謎解きを含んだ事件簿のような要素もあるので、ぜひそこを楽しんでいただきたいです。キャストも皆さん個性的で、ダブルキャストの組み合わせでまた違った「ジャック・ザ・リッパー」をお楽しみいただけると思います。ぜひご覧いただき、この作品を大好きになっていただけたら嬉しいです!

グロリア役 May’n

無事に初日を迎えることができ、嬉しく思います。グロリアは強さや可愛らしさ、苦しさや葛藤もありとても難しい役ですが、ダニエルとの大きな愛と共に生きたいと思います。積極的に「来てください!」と大きな声で言えない世の中ですが、実際に足を運んでくださったお客様に「来てよかった!」と思っていただかないと!と出演者の 1 人として強く思っています。私自身、劇場の空気が震える瞬間がとても好きです。ぜひ一緒に 1888 年のロンドンを生きましょう!

ポリー役 エリアンナ

何よりもこの日を迎えられたことが本当に良かったなと思っています。本番のセットや衣裳で稽古してみて、やっと白井さんの思い描くロンドンの空気が作れたかな、パズルの1ピースがまたはまったかな、と。ここにお客さんが入って、やっとそのパズルが完成するんだなと思うとワクワクが止まりません。マスクを外して舞台稽古をした時、自分自身も含め、みんなこんな表情でやっていたんだ!という新たな発見もあって、楽しみでしかありません!お客様にも安心して安全に、そして楽しくご覧いただけるよう、まだまだこれからもブラッシュアップしていきたいと思います。

モンロー役 田代万里生

ついに日本初演の幕が上がります!パワフルでパンチがありながらも大人で繊細さも併せ持つ本作のロックサウンドは、抑圧された今の世の中を吹き飛ばしてくれるかのよう。非日常的なドラマでありながら、観る人誰もがどこか心当たりのある想いを抱くシーンの数々。切り裂きジャックの特ダネを狙うロンドンタイムズの記者モンローとして、この作品を大きく、そして時に強引に揺れ動かしていきます。日生劇場でお待ちしております!


公演概要
ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』
【出演】
ダニエル:木村達成・小野賢章(Wキャスト)
アンダーソン:加藤和樹・松下優也(Wキャスト)
ジャック:加藤和樹・堂珍嘉邦(Wキャスト)
グロリア:May’n
ポリー:エリアンナ
モンロー:田代万里生

朝隈濯朗 伊佐旺起
石井雅登 齋藤桐人 常川藍里
水野栄治 森内翔大 りんたろう
碓井菜央 岡本華奈 熊澤沙穂
香月彩里 菅谷真理恵
ダンドイ舞莉花
永石千尋 橋本由希子

【作曲】Vaso Patejdl
【作詞】Eduard Krecmar
【脚本】Ivan Hejna
【演出】白井晃
【日時・会場】
<東京公演>2021月9日9日(木)~9月29日(水)日生劇場
<大阪公演>2021年10月8日(金)~10日(日)フェニーチェ堺 大ホール
【チケット料金】
東京公演:S席:13,500円/A席 9,000円/B席 4,500円 ※全て税込み価格 ※未就学児童入場不可
大阪公演:S席 13,500円/A席 9,000円/フェニーチェシート 18,500円 ※全て税込み価格 ※未就学児童入場不可
【お問合せ】
東京公演:ホリプロチケットセンター:03-3490-4949
大阪公演:キョードーインフォメーション:0570-200-888
【公式HP】https://horipro-stage.jp/stage/jacktheripper2021/
【公式twitter】@musicaljack
【公式Instagram】@musicaljack2021