• HOME
  • ニュース
  • 奈緒と風間俊介が栗山民也演出で人間の深層心理を炙り出す意欲作に挑む!舞台『恭しき娼婦』上演決定

奈緒と風間俊介が栗山民也演出で人間の深層心理を炙り出す意欲作に挑む!舞台『恭しき娼婦』上演決定

栗山民也演出、奈緒、風間俊介らの出演による、舞台『恭しき娼婦』が、2022年6月4日(土)より19 日(日)まで紀伊國屋ホールにて、その後、兵庫・愛知にて上演することが決定した。

20世紀を代表する哲学者ジャン=ポール・サルトルによって1946年に発表された『恭しき娼婦』は、非常な世界における人間の“権利”、“尊厳”、そして“自由”といった、いつの世も人類が向き合う問題に正面から取り組んだ傑作戯曲である。

この傑作戯曲に立ち向かうのは、常に冷静かつ、研ぎ澄まされたまなざしと並外れた手腕で、その時代の世相を作品に反映させてきた演出家・栗山民也。出演は、今最も旬な若手実力派女優の奈緒と、ジャニーズ事務所きっての演技派俳優として確かな実績を積み上げてきた風間俊介

演技力に定評のある、奈緒と風間俊介が人間の深層心理を炙り出す意欲作に挑む!

舞台はアメリカ南部。冤罪を被せられて逃走する黒人青年をかくまう娼婦リズィー。だが、その街の権力者の息子であるフレッドはリズィーに虚偽の証言をさせようと、その黒人青年と由緒ある家系の白人の男どちらを救うか選べと迫る。街全体で黒人が犯人と決めつける状況の中で、リズィーが下した決断は……。

物語を大きく動かす重要な決断を迫られることとなる娼婦のリズィーを演じる奈緒。そして、街の権力者の息子でリズィーに虚偽の証言を迫る白人のフレッドを演じる風間俊介
この実力派二人が、18 年放送のドラマ『サバイバル・ウェディング』(NTV)以来となる共演で、人間の深層心理を炙り出す意欲作に挑む。さらに、冤罪を被せられ逃走している黒人役で野坂弘、ジョン役などで椎名一浩、ジェイムズ役などで小谷俊輔、フレッドの父で街の権力者である上院議員役で金子由之と、演技力に定評のあるキャストが集結!栗山と、卓越した演技力をもつキャスト陣で創り上げる『恭しき娼婦』に、期待が高まる。

栗山、奈緒、風間よりコメントが到着。

演出:栗山民也 コメント

サルトルのとても短かな、とても感情的な劇
学生の頃から、サルトルのこの劇のことは気になっていた。あの当時は、ヌーヴェル・ヴァーグと呼ばれたゴダールやトリュフォーなどの革新的な運動に理屈なく嵌っていたから、サルトルやカミュは、その思想的先駆者だった。そのサルトルが観念ではなく、アメリカの地を自分の足で歩いて描いたレイシズムを扱った劇「恭しき娼婦」は、他の作品とは確かに違っていた。妙に生々しく感情が裸だ。テーマは勿論、人種差別だけではないが、アメリカという資本主義国家のこれからの行方を、全身でしっかりと受け止めようとしていたかのようだ。
「8分46 秒」とは、米ミネソタ州で、あのジョージ・フロイドが白人警察官に膝で首を押さえつけられていた時間だ。「今」もあり、「昔」から何も変わらず、どこにでもある人間の差別。この劇のレイシズムは、現代の人種問題だけではなく、人間のすべてに対する「差別とは何か」を照射するかのようだ。静かに当たり前のように世界の底を重く流れ続ける疎外。
ずっと気になっていた劇だった。稽古が始まり、一つひとつの言葉がどんな響きで相手役と絡み合うのか、その瞬間に出会うことに今から心躍る。

奈緒 コメント

出演のお話をいただき、自分にとっても本当に大きな挑戦になるなと思いました。自分にはまだ早いのではないか、という気持ちもあったのですが、栗山さんともいつかはご一緒させて頂きたいと思っていましたし、決まったからには一生懸命お稽古を重ねて、成長できるようにがんばりたいと思います。
この作品は、登場人物がそれぞれの決断をしていく中で、正義とは、人が持つ権利とは、ということを考えさせられますし、自分の信念や曲げたくないものを貫いて生きていくことの難しさを感じることになると思います。ただ、そこには絶対に希望が残ってほしいと感じましたし、現代の状況に置き換えて、これからも皆で手を取り合って戦っていこうという強い気持ちを伝えられる舞台にもなっていると思います。ぜひ劇場でご覧ください。お待ちしています。

風間俊介 コメント

不条理なことが多い今の世の中で、こういった楽しいだけではない色々な困難に立ち向かう物語を、栗山さん、奈緒さんはじめ、このメンバーと一緒に創れることを嬉しく思います。栗山さんの作品は以前から拝見していますが、毎回、根幹、真理のようなものが炙り出されていくような、楽しかっただけで終わらない、帰り道に自問自答するような作品だなと思っていました。今回も、過去の時代を振り返りながら今の時代を見て、これからの未来を考えるような作品を創っていけるだろうと楽しみにしています。演劇を上演することも、観に行くことも、難しいと感じるこの世の中で、それでもこの作品に興味を持ち、観たいと思ってくださり、足を運んでいただけることに感謝して、良い作品をお届けすることを胸を張って約束したいと思います。ぜひ劇場にお越しください。

舞台『恭しき娼婦』は、東京公演を、2022年6月4日(土)~19日(日)紀伊國屋ホールにて、兵庫公演を、2022年6月25日(土)~26日(日)兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて、愛知公演を、2022年6月30日(木)日本特殊陶業市民会館ビレッジホールにて上演。


公演概要
『恭しき娼婦』
【作】 ジャン=ポール・サルトル
【翻訳】 岩切正一郎
【演出】 栗山民也
【出演】 奈緒 風間俊介
野坂弘 椎名一浩 小谷俊輔 金子由之

【東京公演】2022年6月4日(土)~19日(日) 紀伊國屋ホール
チケット料金:\9,500 (全席指定・税込)※未就学児入場不可
お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日 12:00~15:00)
主催:TBS/サンライズプロモーション東京

【兵庫公演】2022年6月25日(土)~26日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
チケット料金:A 席:\8,500 B 席:\5,500 (全席指定・税込)※未就学児入場不可
お問合せ:芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255(10:00~17:00 月曜休/祝日の場合翌日)
主催:兵庫県/兵庫県立芸術文化センター

【愛知公演】2022年6月30日(木) 日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
チケット料金:全席指定:\9,500 車いす席:\9,500 (税込)※未就学児入場不可
お問合せ:メ~テレ事業 052-331-9966(祝日を除く月-金 10:00~18:00)
主催:メ~テレ、メ~テレ事業

【企画・制作】 TBS/サンライズプロモーション東京
【チケット発売日】 4月23日(土)AM10:00
【公式HP】https://www.tbs.co.jp/uyauyashiki_shofu/
【公式Twitter】 @uyauyashiki